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これはポスト安倍宣言なのか?石破茂さんが新著に込めた真意

4/23(日) 10:01配信

BuzzFeed Japan

政界がざわついている。発端は石破茂・前地方創生相の新刊「日本列島創生論」(新潮社)の出版である。「これが石破さんの政権構想なんだ」「安倍晋三首相への対抗じゃないか」。そんな声も聞こえてくる。本人はなにを思うのか。BuzzFeed Newsのインタビューに応じた。【BuzzFeed Japan/ 石戸諭】

石破さんはなにを語るのか?

「アベノミクスへの対抗だとか、安倍対石破だとか言われるんですけど、そういう話は興味ねぇんだなぁ。そう書かないと新聞が売れないからじゃないですかねぇ」

石破さんは、少しばかり冷めた口調でこう語るである。

石破茂・衆院議員(自民)、60歳。鳥取県知事や自治相を務めた父の死を受けて、政界入り。

1986年に当時の鳥取選挙区から出馬し、29歳で初当選を果たす。防衛相、農水相などを歴任したーー。

防衛問題に強い議員として、テレビでもおなじみだ。

石破さんが一躍注目を集めたのは、野党時代の2012年総裁選だろう。最終的に、国会議員票を集めた安倍氏に逆転を許したが、地方の党員・党友票では圧勝した。

地方人気の高さを見せつけたといえる。そして、安倍内閣では地方創生担当相を務めた。

政界をざわつかせているのは、著作の中で安倍晋三首相が進めるアベノミクスへの評価をはっきりと書き込んだためだ。
それも、処方箋付きで。

「アベノミクスとは何か。一つは大胆な金融緩和であり、もう一つは機動的な財政出動でした。その結果(中略)デフレ脱却に大きく貢献しました。しかしながら、この二つだけでは限界があることもまた、正視する必要があります」

「生活が上向いた」という実感がもてない人に、アベノミクスの効果が波及するかどうか。

「今のままでは、その保証はない」と断じた。

そして自身の強みであり、担当してきた「地方創生を中心とした成長戦略」を「日本復活の処方箋なのです」と主張する。

アベノミクス、その先へ

ここまで書けば、いくら本人が「興味はない」と言ったところで「地方」を軸にした政権構想と捉えられるのではないだろうか。

石破さんが語る。
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私が育った鳥取はね、昭和40年代~50年代(=1960年代半ば~80年代半ば)は活気があったね。

国会議員になったあと、どんどん過疎化する地方をみてきた。だからね、私の地方活性化はライフワークなんだ。防衛のイメージばかりが強くなったけど。

この本は、アベノミクスへの対抗ではない。その先を示すものなんだ。アベノミクスの金融緩和で円安、株高になった。財政出動もあった。マクロ経済的には正しいですよね。

でも、それだけでは限界があるから、その先が必要なんです。
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最終更新:4/23(日) 10:01
BuzzFeed Japan