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【スーパーフォーミュラ】開幕戦鈴鹿:トヨタvsホンダ、大接近戦の予感

4/23(日) 9:10配信

motorsport.com 日本版

 開幕した2017年のスーパーフォーミュラ。予選トップ10の顔ぶれを見れば、トヨタエンジンユーザー勢5台、ホンダエンジンユーザー勢5台と、今年はがっぷり四つの実に僅差の戦いになっていきそうだ。

【動画】中嶋一貴、予選PP獲得のアタックラップ

 そんな中でも、トヨタエンジンを使う中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)と国本雄資(P.MU / CERUMO・INGING)がフロントロウを分け合った。

「トップ3独占したかったですね」

 そう語るのはトヨタテクノクラフトTRD開発部の永井洋治部長である。永井部長は、ホンダ勢と非常に僅差であると認めつつも、自信を見せる。

「だいぶ近いのは間違いないですね。でも、ちょっと安心しているのは、最高速はウチの方がしっかり出ているということです。レース中にコース上で抜かれるという点では、心配していないです」

 そう永井部長は語る。

「スタートと、タイヤ交換の戦略だけしっかりやれば、コース上では大丈夫だと思います」

「みなさんやってくれるんじゃないですかね。層が厚いですから」

 一方ホンダ勢は、山本尚貴(TEAM 無限)がポールポジションまで0.1秒以下まで迫る3番手につけた。

 ホンダのスーパーフォーミュラプロジェクトリーダーである佐伯昌浩氏は、僅差の3番手を悔しがった。

「山本選手は鈴鹿サーキットを得意にしているんで、行ったかなという感じもあったんですけど……ちょっと足りなかったかなという感じですね」

 昨年の特に後半、ホンダはパフォーマンスを大きく向上させた。しかし、トヨタもそれに合わせて向上、佐伯プロジェクトリーダーはその当時から、ホンダがパフォーマンスを上げれば、トヨタも上げる……そう語ってきた。そして今季も、同じような状況にあると感じているという。

「やってもやっても、同じような感じですね。開発スピードは同じですね」

 前述のとおりトヨタの永井部長は最高速での優位を訴えるが、佐伯プロジェクトリーダーも「負けていないはず」と主張する。

「ほぼ変らなかったと思いますけどね。セクター1と2でタイムを稼ぐセッティングと、逆にセクター3と4で稼ぐセッティングがあったようです。いずれも、ホンダ勢にもトヨタ勢にもいますね。例えばロッテラーなどを見ると、セクター3と4はあまり伸びなかった。(TEAM)無限さんも同じような感じですね。そういう点を見ていると、あまり差は無いんじゃないかなと感じました」

 レースでは、永井部長同様、戦略が大事になるはずだと佐伯プロジェクトリーダーも語る。

「今回のレースフォーマットは難しいんで、チームの戦略の幅が広がるような条件で走らせられればと思っています」

 冒頭のとおり、実に僅差の戦いとなっている今年のスーパーフォーミュラ。しかし、永井部長も佐伯プロジェクトリーダーも、いずれもこの状況を歓迎しているようだ。

 永井部長は、次のように今季のスーパーフォーミュラを表現した。

「しびれるような予選でしたから、お客様にも楽しんでいただけたんじゃないですか?」

 一方の佐伯プロジェクトリーダーは、次の様に評価する。

「今は、スポーツとしては良いあり方だと思いますね」

 スーパーフォーミュラ開幕戦鈴鹿の決勝。ドライバー同士の戦いだけではなく、トヨタvsホンダの戦いも激しくなっていきそうだ。

田中健一