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元局アナもメンバーに 動画再生100万回、手話を操る「HAND SIGN」とは

4/23(日) 19:04配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 歌詞を「手話」にして、ダンスの振付に取り入れている男性5人組のボーカル&ダンスグループ「HAND SIGN」が話題だ。

 3月2日に公開された「僕が君の耳になる」のミュージックビデオの再生回数は100万回を突破。動画では女優・足立梨花が演じる耳が聞こえない女子学生と、耳が聞こえる男子学生との恋物語を描く作品となっている。

 グループ名の「HAND SIGN」は手話や手で表現するという意味がこめられているといい、2005年にリーダーTATSUとSHINGOが結成。TBS系列で放送された手話のシーンが話題となったドラマ「オレンジデイズ」(2004年)がきっかけで手話をダンスに取り入れるようになったという。TATSUは「ダンスに手話を取り入れたら、かっこいいというのと、もしかしたら(耳が)聞こえない人たちに伝わるかなと」と話した。

 一見、普通に見えるダンスも、歌詞を「手話」にして振付に取り込んでいる。振付を考えているパフォーマーのJINは「手話をわかりやすく、伝わる手話を歌の歌詞にはめていこうとやっている。手話でこういうことを伝えたいんだよと補足の情報として手話で伝えていて、目で見て楽しんでもらえる」と工夫を説明した。

 またメンバーは手話教室に通い、手話の理解を高めている。これまで全国の中学や高校など100校以上で公演。ライブを観戦した人は「初めて来ました。感動しました」「やっぱり手話で歌って、それが心に伝わってきます」「子供が手話をやるきっかけになった」と、その地道な活動は確かな形になって現れている。

 2009年にはニューヨークにあるアポロシアターコンテスト「アマチュアナイト」で初優勝。2010年にはアマチュアナイト公認パフォーマーに任命された。2013年にはろう者のオリンピック「デフリンピック」日本選手団応援ソングを制作。

 これまでの反響についてSHINGOは「12年やっている中で、自分たちのテーマとして、手話の硬いイメージをダンスと歌で“かっこよく楽しいものなんだよ”と変えたいというのはある。最近だと若い子とか、手話に全然興味のない人たちも『HAND SIGN』を見て覚えてくれたり、勉強してくれたりというのが増えている」と手応えを感じている。

 元々は福井県でアナウンサーをやっていたが、声の病気で退職したという西田隆人は大学で手話を学んでいたこともあって去年、加入し「アナウンサーと、この活動は人前に立つという意味では同じだが、これまでは声で表現していたのが、表情だったり動きで表現するのが難しい」。ダンスの経験はなかったが、存在感を示している。

 文筆家の古谷経衡はグループの活動に「手話は演説とかの補助のような感じで捉えられていたような気がするが“掛け算”なんだと思いました」と感想をもらした。

 聴覚障害者のオリンピック「デフリンピック」(7月、トルコ)の全日本ろうあ連盟の公認曲で新曲「HERO」の発表イベントが5月20日に神奈川・平塚市で行われる。活躍を誓う日本勢を力強く後押しする。

(AbemaTV/AbemaPrimeより)

最終更新:4/23(日) 19:04
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