ここから本文です

通勤1日40分なら、隔週でマラソンと同じ? 研究

4/23(日) 12:00配信

The Telegraph

【記者:Sarah Knapton】
 通勤者は自分で思うよりはるかに活動的で、9人に1人は2週間に1度マラソンの距離を歩いているようなものであることが、英国で新たに行われた調査研究で明らかになった。

 英慈善団体「マクミランがんサポート(Macmillan Cancer Support)」が1221人を対象に行った調査によると、同国で働く350万人が、電車の乗り換えや階段の昇降、駅やバス停までの移動を含め、職場への往復に1日40分費やしていることが分かった。

 これは総距離にして1日約4.2キロに相当する。毎日通勤する典型的な人で、座位でない時間は28分。うち立っている時間が8分、歩く時間が12分、階段あるいはエスカレーターで上っている時間が5分、残る3分間は走ってさえいるという。

 マクミランがんサポートで、全国規模のイベントを統括するリサ・ショーター(Lisa Shorter)氏は、「多くの人がマラソンを走れたらと夢見ているが、実は通勤者は自覚しているよりもずっとよく体を動かしていることが分かった」と話した。

 同研究では、通勤でエネルギーを消耗するがゆえに、その後まるでスポーツをしてきたかのように感じるケースが多いことも判明した。

 大半の専門家が、健康維持のため1日5000歩のウオーキングを推奨している。これは標準的な人で距離にして約4キロに相当する。

 今回の研究で、英国人の10%以上にとって、毎日の通勤が十分健康に寄与していることが明らかになった。その上、日々40分体を動かしていれば、中・強度の運動を週に計150分という目標も楽に達成できる。

 ノルウェーで老化学の専門家らが行った最近の研究では、急ぎ足で通勤していれば一日中座っているデスクワークの悪影響を相殺できる可能性も示唆された。また意識的に体を動かす人は1日最長13時間座位でも、心臓の健康状態が極めて良好であることも確認された。

 ノルウェー科学技術大学(Norwegian University of Science and Technology)のシルバーナ・サンドバク(Silvana Sandbakk)博士は、「われわれ欧米人のライフスタイルだと、必然的に座位で長時間過ごすことが多く、加齢につれてその平均時間も長くなる」と指摘。「だがわれわれの研究で、活動的であることが健康的な老化という観点で重要な役割を果たすと同時に、座位による健康への悪影響から保護してくれる可能性もあることが示された」と話している。

 英調査では、1日の中で最も体を動かすのは通勤時だと答えた人がほぼ8人に1人(12%)に上り、通勤の方が性生活や仕事そのものよりも活動的だという結果となった。さらにこのうちの5人に1人(19%)が、仕事で座位の時間が最長8時間に及んでいると認めた。

 また、通勤で汗をかくとはっきり自覚している人は5人に1人(22%)、息が切れるという人は8人に1人(12%)、スポーツ後のような気分になるという人は4人に1人(25%)だった。

 帰宅時には疲れ果て、夜のほとんどを座って過ごそうとする人もいた。徒歩で自宅にたどり着いた後は、できれば約2時間半は座ってテレビを見ていたいと答えたという。【翻訳編集】AFPBB News

「テレグラフ」とは:
1855年に創刊された「デイリー・テレグラフ」は英国を代表する朝刊紙で、1994年にはそのオンライン版「テレグラフ」を立ち上げました。「UK Consumer Website of the Year」、「Digital Publisher of the Year」、「National Newspaper of the Year」、「Columnist of the Year」など、多くの受賞歴があります。

最終更新:4/23(日) 12:00
The Telegraph