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ナダルがゴファンを破るも判定に物議 [モンテカルロ/男子テニス]

4/23(日) 19:16配信

THE TENNIS DAILY

 モナコ・モンテカルロで開催されている「モンテカルロ・ロレックス・マスターズ」(ATP1000/4月16~23日/賞金総額427万3775ユーロ/クレーコート)のシングルス準決勝で、ディフェンディング・チャンピオンで第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第10シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を6-3 6-1で破り、大会11度目の決勝進出を決めた。

決勝はナダル対ラモス ビノラス [モンテカルロ・ロレックス・マスターズ]

 決勝はもうひとつの準決勝で第11シードのルカ・プイユ(フランス)を6-3 5-7 6-1で倒した第15シードのアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)とのスペイン人対決となった。

 スコア上はナダルの一方的な試合に見えるが、第1セット第6ゲームで起こった主審であるセドリック・ムーリエ氏の物議を醸しだす判定によりゴファンの勢いが止まったことが試合に影響した。本来であればゴファンがサービスゲームをキープして4-2リードとなるところであったが、ポイントのやり直しを要求されたのだ。

「突然主審にあのようなミスをされると、本当にきついよ。あのようなことが起こると、もう一度集中して気持ちを立て直さなければならないからね。それはかなり大変だよ」とゴファンはコメントした。

 ゴファンはムーリエ氏が示したボールの跡が実際のものとは違うもので、あいまいな判定を下したことに激怒している。「彼は僕にボールの跡を示してきたけど、僕には何か分からなかった。彼の顔は動揺して自信のない感じだったよ」とゴファンはそのときを振り返った。

 ナダルが3度目のマッチポイントを奪って勝利を決めたが、この判定を巡って後味の悪い勝利となった。試合終了後にナダルとゴファンがハグを交わしたあとにナダルはムーリエ氏と握手を交わしたが、ゴファンは握手をせずに荷物を持ってそのまま立ち去っていった。

「ムーリエ氏は本当にいい人だよ。別に彼に怒っているわけじゃないよ。ただ彼がミスをしただけさ」とゴファンは言った。

 4年前のマドリッド・オープン3回戦のナダル対ミカエル・ユーズニー(ロシア)の試合においても、ムーリエ氏の疑惑の判定にナダルが猛抗議した場面があった。

 この結果でナダルは、今シーズン4度目の決勝進出を決めた。ナダルはこれまで3度決勝に進出しているがいずれも敗退。全豪を含むそのうちの2試合は、ロジャー・フェデラー(スイス)に敗れている。

「今シーズン初めはランキングポイントを維持していく必要があった。いい結果が出せているので、今もトップ8に食い込んでいられている」とナダルは言った。

 ナダルとゴファンは今回初対決だった。ゴファンはこの疑惑の判定前まではいいプレーをしていただけに、試合結果はこの出来事の影響が大きいものだったといえる。

 3度のデュースを繰り返したあと、ゴファンのアドバンテージからナダルの打ったボールがベースラインを割ってゴファンがサービスゲームをキープしたかに思われた。明らかにボールはアウトしたように見えたが、主審のムーリエ氏はアウトの判定を却下してもう一度プレーのやり直しを要求した。ゴファンも観客も信じられない様子だった。観客からはブーイングの嵐が巻き起こった。

 そのときのムーリエ氏とゴファンのフランス語での会話が、ソーシャルメディアで以下のように紹介されている。

ゴファン:「そこじゃない、ここだよ」(コート左側の跡を指さす)
ムーリエ氏:「いや違う、これだよ」(前かがみになり中央部を指さす)
ゴファン:「何を言っているの?絶対にこれだよ!」(声を荒上げ、もう一度跡を指さす)
ムーリエ氏:「聞いてくれ。僕が間違っている。だけど…」
ゴファン:「そんなわけない」(苛立って両手で頭を抱える)

 ビデオ判定でもボールはアウトしていたがクレーコートではビデオ判定は使用しないため、ゴファンはその判定にチャレンジすることができなかった。

「彼は自分の判定が正しいという態度をとっていたけど、あれは演技だね」とゴファンは言った。

 試合再開直後、ナダルがポイントを取ったときには観客からナダルにブーイングが浴びせられ、そのあと観客から「ダビド、ダビド」とゴファンへの声援が始まった。しかし結局このゲームは、ナダルがゴファンのサービスゲームのブレークに成功した。

 ゴファンは第1セット終了後もムーリエ氏にクレームを言い続け、ナダルは休憩で一旦コートを離れた。ナダルが休憩から戻ってきたときには、またブーイングの嵐が巻き起こった。

「僕は世界中で観客から多大なサポートを受けているのに、どうして今日はこんなに非難されなきゃならないかわからない。特に僕の大好きなこの場所でこういうことが起こるのは悲しいよ。今日みたいな場合には、逆にホークアイが問題になるよ」とナダルは言った。9度の全仏優勝を誇るナダルはホークアイの精度に確信を持ってなく、クレーコートでの使用を支持していない。

 決勝を争うナダルとラモス ビノラスは2013年と2015年のバルセロナ(ATP500/クレーコート)で対戦しており、いずれもナダルがストレート勝利をおさめている。ラモス ビノラスは昨年のバスタッド(ATP250/クレーコート)で初めてツアータイトルを獲得したが、マスターズ1000の大会では初の決勝進出となる。ナダルはツアー70勝目を目指している。

 もうひとつの準決勝のラモス ビノラス対プイユの試合では、第3セットでラモス ビノラスが3-0でリードした場面でプイユが腰と臀部の治療を受けた。そのあとプイユは精彩を欠き、ラモス ビノラスが6-1でセットを奪って勝利を決めた。(C)AP(テニスマガジン)

Photo:MONTE-CARLO, MONACO - APRIL 22: David Goffin of Belgium argues with the chair umpire after a bad line call against Rafael Nadal of Spain in their semi final round match on day seven of the Monte Carlo Rolex Masters at Monte-Carlo Sporting Club on April 22, 2017 in Monte-Carlo, Monaco. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

最終更新:4/23(日) 19:41
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