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【スーパーフォーミュラ】開幕戦決勝:中嶋一貴が完勝。WECに続き2週連続優勝を達成。上位5人は全員チャンピオン経験者

4/23(日) 15:09配信

motorsport.com 日本版

 スーパーフォーミュラの開幕戦が鈴鹿サーキットで行われ、中嶋一貴がポール・トゥ・ウインを果たした。

【動画】中嶋一貴、予選PP獲得のアタックラップ/スーパーフォーミュラ開幕戦鈴鹿

 ポールポジションスタートの中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が絶好のスタートを決め、先頭のまま1コーナーへ。一方、2番グリッドスタートの国本雄資(TEAM 無限)が動き出しが悪く、山本尚貴が2番手に浮上。ピエール・ガスリー(TEAM 無限)が6番手にジャンプアップした。

 今回に限り、レース中にタイヤを”1本以上”交換することが義務付けられている。そのため、1周目からピットインするマシンが続出。早速アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)ら6台がピットに入り、タイヤを1輪だけ換えてコースに復帰した。走行距離が1周という段階なら、まだタイヤが暖まりきっておらず、バランスを崩す恐れは少ないのだ。

 2周目にもガスリー、石浦宏明(P.MU / CERUMO・INGING)ら4台が、3周目には3番手を走っていた国本など2台がピットインを行い、タイヤ交換義務を果たした。

 結局、レース序盤にタイヤ交換をしなかったのは、トップ2の中嶋、山本のほか、塚越広大(REAL RACING)、伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、小林可夢偉(KCMG)、大嶋和也(SUNOCO Team LeMans)、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の7台だった。

 12周を終了した段階で小林可夢偉がピットインし、リヤの2輪を交換。コースに戻ったところでガスリーとのサイド・バイ・サイドのバトルとなるが、これはガスリーに軍配が上がる。

 13周目には伊沢拓也、14周目には野尻智紀とDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが2台立て続けにピットイン。特に野尻は全輪交換を選択した。

 コース上ではタイヤを交換したばかりの小林可夢偉がスプーンカーブでアウト側に膨らんでしまう。小林がコースに戻ったところ、ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)が行き場をなくしてスピン。ポジションを落としてしまった。

 19周目、可夢偉が魅せる。シケインの飛び込みでフェイントも使い、ガスリーをオーバーテイク。これで可夢偉は10番手に上がる。抜かれてしまったガスリーは、ペースが上がらず、可夢偉についていくことができない。

 20周を走りきったところで、3番手を走っていた塚越広大がピットイン。塚越も4輪すべてを交換する。塚越はロッテラーの後ろ、7番手でコースに復帰している。

 22周目、大嶋和也がスプーンの出口でスピン。ライン上にストップしてしまう。これでセーフティカーが出動。トップをいく中嶋一貴と2番手の山本が、即座にピットに向かう。ふたりは共に1本のみタイヤを交換し(中嶋一貴は右リヤを交換)、ポジションをキープしたままコースに復帰することができた。また、セーフティカー出動中の23周終了時点で、ニック・キャシディ(KONDO RACING)がピットインして全輪を交換。レース終盤の一発逆転を狙う。

 27周目からレースが再開。中嶋一貴が絶妙なスタートを決め、山本はP.MU / CERUMO・INGING勢2台の追撃をなんとか振り切る。

 タイヤを全輪交換している塚越は、ロッテラーに接近。揺さぶりをかける。その後方ではガスリーとフェリックス・ローゼンクビスト(SUNOCO Team LeMans)が激しいバトルを展開した。

 32周目の1コーナーでヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がコースアウト。マシンを止めてしまう。

 結局中嶋一貴が、2位山本に5秒の差をつけてトップチェッカー。2015年のオートポリス戦以来、スーパーフォーミュラでの通算9勝目を果たした。3位には国本雄資、4位には石浦宏明と、P.MU / CERUMO・INGINGのふたりが入った。5位ロッテラーは、塚越の追撃をなんとか振り切った。なお上位5人は、全員チャンピオン経験者である。

 注目のガスリーは10位、ローゼンクビストは11位に終わった。

 中嶋一貴は先週行われたWEC(世界耐久選手権)の開幕戦シルバーストンに続き2週連続優勝。一度も首位を譲ることない、非のつけどころのない完勝劇を見せつけた。自身でも「100点をあげても良いレースだった」と振り返った。

■スーパーフォーミュラ開幕戦鈴鹿 決勝レース結果
1. 37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)1:03'18''440
2. 16 山本尚貴(TEAM 無限)+5''086
3. 1 国本雄資(P.MU / CERUMO・INGING)+8''823
4. 2 石浦宏明(P.MU / CERUMO・INGING)+9''408
5. 36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)+10''800
6. 10 塚越広大(REAL RACING)+11''266
7. 64 中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)+16''907
8. 41 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+18''307
9. 18 小林可夢偉(KCMG)+18''950
10. 15 ピエール・ガスリー(TEAM 無限)+21''561
11. 7 フェリックス・ローゼンクビスト(SUNOCO Team LeMans)+22''115
12. 19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)+23''691
13. 65 ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)+24''204
14. 4 山下健太(KONDO RACING)+24''893
15. 50 小暮卓史(B-Max Racing Team)+28''398
16. 40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+36''289
17. 3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)+1Lap
18. 20 ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)+4Laps
19. 8 大嶋和也(SUNOCO Team LeMans)+14Laps

田中健一