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【スーパーフォーミュラ】ローゼンクビスト「セッティングが違い、ガスリーを抜けなかった」

4/23(日) 19:50配信

motorsport.com 日本版

 スーパーフォーミュラ開幕戦鈴鹿。同シリーズのデビューレースを迎えたフェリックス・ローゼンクビスト(SUNOCO Team LeMans)は、決勝を11位で終えた。

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「土曜日に予選でミスを犯した。クルマが余り調子良くなく、第1コーナーでタイムを失ったんだ」

 そうローゼンクビストは、スーパーフォーミュラでの最初の週末を振り返った。

「多くの選手が1周目にピットへ入るという同じ作戦略を採って、タイヤ1本だけを交換した。僕も同じ作戦を採った。出来ればもう少しコースに留まって空いたところを走れば良かったのかもしれない。なぜならピットアウトした後、コースは大混雑だったせいで少し順位を落としたからね」

「クルマは練習、予選の時に比べて随分と良くなったのでレースは楽しめたが、結果的に厳しい週末だったと言えます。予選でもっとタイムが出せるようにクルマを煮詰めていけば、レースはもう少し楽になると思う」

 テストでは経験してきたとはいえ、スーパーフォーミュラでライバルたちと”闘う”のは、今回が初めて。改めてこのカテゴリーの印象を訊いた。

「F3やフォーミュラEと比べると、スーパーフォーミュラはクルマも大きいし、出力やダウンフォースも大きい。このクルマは性能の70%~80%をダウンフォースが左右する様に感じるので、空力のセットアップが上手くいかないと問題を抱えることになる。今週末の僕らのクルマがそれで、高速コーナーではダウンフォース不足で運転が非常に難しく、リスクを背負わなければいけなかった。S字コーナー、デグナーのひとつ目、スプーン……だから14、5番手を走っていてもリスクが大きい。土曜日のクラッシュはそうした理由からだ。攻めすぎて限界を超えてしまった。でも、(本来なら)レースは10番手辺りを走れたはずだ」

「今年スーパーフォーミュラが使用するヨコハマタイヤは、僕はF3で使ったことがある。今日は気温が高く路面温度も高すぎたので、タイヤにとって決して楽ではなかった。滑り出すとどんどん状況が悪くなるので、気をつけて運転しなくてはいけない。上手くセッティングをし、的確な運転を要求されるんだ」

 今回の開幕戦は、レースフォーマットはいつもとは異なり、レース中にタイヤを”1本以上”交換することが求められた。これについてローゼンクビストは、こんな評価を下している。

「レース中に最低1本のタイヤを交換しなければいけないと言うルールは、なかなかユニークで良いアイデアだと思う。チームによって作戦が異なるし、4本のタイヤを交換するなら時間はもっとかかる。だから、今日は結局ほどんどが同じ作戦になったけど、本来ならもう少し異なった状況にもなると思う。もっと多くのメカニックが動いてよければ、話は異なるけどね」

 ローゼンクビストは今回のレースの大半を、同じくルーキーのピエール・ガスリー(TEAM 無限)と争った。ペースの上がらないガスリーに対し、後ろからプレッシャーをかけ続けたのだ。

「レースの後半はガスリーの後ろをずっとついて走っていたんだ。彼はセクター1と2が非常に速く、逆に我々はセクター3と4が速かった。これはセットアップの違いで空力も違った」

「結局なかなか抜きにくく、130Rで彼の真後ろについてもダメだった。リスクが大きすぎたんだ。でも、第1コーナーでは接近戦をすることができたよ」

 厳しいデビュー戦となったローゼンクビストだが、話を訊く限りはひとつひとつ、着実に学んでいると言うことが感じられた。彼はフォーミュラEでも2戦目でポールポジションを獲得するなど、高い適応力を持っていることは間違いない。今後の彼がどうこのシリーズに順応していくのか、注目である。

赤井邦彦