ここから本文です

北朝鮮の本気度 戦争になれば真っ先に日本を叩いてくる

AbemaTIMES 4/23(日) 14:52配信

 北朝鮮は15日、アメリカも射程に入る大陸間弾道ミサイルICBMとみられるものなど7種類のミサイルを国際社会に見せつけた。さらに16日朝には失敗に終わったとみられるものの、ミサイル発射を強行した。

 北朝鮮の韓成烈外務次官は17日に平壌で「今後もミサイル訓練を重ねる。毎週、毎月、毎年だ。アメリカが何かする気なら核先制攻撃で対応する」と発言した。また、宋日昊日朝国交正常化交渉担当大使は「もし戦争になったら真っ先に被害を受けるのは当然日本だ」と牽制した。

 日本は北朝鮮のミサイルを防衛できるのだろうか。稲田防衛大臣は18日に国会で「我が国が射程内に入る核弾頭搭載弾道ミサイルが配備されるリスクが増大していくものと考えられます」と述べ「(ミサイルの撃ち落としは)可能ということでございます」と答弁した。

 来日したアメリカのペンス副大統領は19日、横須賀基地の原子力空母ロナルド・レーガンを訪れ、「北朝鮮は最も危険な国だ。トランプ大統領が世界に明確に示したように、戦略的忍耐の時代は終わった」と強気の姿勢を示した。

 トランプ政権の軍事攻撃も辞さずという姿勢を安倍総理も「全ての選択肢がテーブルの上にあるという考え方で対処しようとしていることを日本は評価している」と発言し協調関係を示した。

 米中には経済問題を棚上げし、北朝鮮問題で足並みを揃えようとする動きもある。トランプ大統領はツイッターに「中国が北朝鮮問題で我々と協力している時になぜ中国を『為替操作国』と呼ぶのだ」と書き込んだ。またマクマスター大統領補佐官は「北朝鮮の貿易の8割は対中国だ。エネルギー供給は100%中国に依存している。最悪の状況を避けるために、軍事行動以外の行動を起こすことになる」と発言した。

 それらの言葉に呼応するように中国共産党系の新聞が北朝鮮に対する経済制裁を示唆した。環球時報は「当面の急務は6回目の核実験の阻止だ。北朝鮮が国際社会の反対をかえりみなければ、中国は石油の供給を停止すると表明すべきだ」との記事を掲載した。また王毅外相は「アメリカ側も政治と外交手段を通じて解決すると強調している」と発言している。

 中国が猛反発している韓国への高高度ミサイル迎撃システム「THAAD」の配備についてもホワイトハウス関係者が「韓国の新しい大統領が判断すべき話で配備は流動的だ」と話したという。

 トランプ大統領は20日、「(北朝鮮問題で)習国家主席は全力で取り組んでくれると強く信じている」と発言し、期待感を示した。また習国家主席に「北朝鮮問題で何らかの措置を取れば貿易問題でより良い取引ができる」と伝えたことを明らかにした。

 北朝鮮に対する中国の影響力低下もささやかれる中、どのような展開をみせるのだろうか。

 トランプ政権の動きについて国際ジャーナリストの小西克哉氏は「トランプ政権内の情報がかなり錯綜している。中がぐちゃぐちゃになっている。国務長官、国防長官、ホワイトハウスの言っていることのそれぞれニュアンスが違う。だから今回(空母の)カール・ビンソンがどこにいるかのすったもんだがあった」と解説した。

 一方、コリア・レポート編集長の辺真一氏は北朝鮮の態度について「これまで労働新聞や外務省談話で言及したことはあったが、直接、日朝国交正常化交渉担当大使が出てきて、万が一の場合、真っ先に日本が攻撃の対象だと踏み込んだ。あそこまで日本に対して恫喝的な発言をしたのは初めてだが、あれは北朝鮮の本気度を示したと思う。開戦となれば、真っ先に北朝鮮は日本を叩いてくる」と解説した。

 さらに辺氏は「中国は北朝鮮に対して『分かっていてやっているのか』と言った。今度、北朝鮮が核実験やICBMの発射をすれば、石炭どころか北朝鮮の命綱の原油の蛇口をしめると中国も示唆している。仮に石油を止められれば、北朝鮮は覚悟の上でやってくる。この状況はトランプ政権にとっては願ったり叶ったり。かつての仲間同士が同士討ちというような状況。中朝間のバトルも始まっているので、自分の手を汚さずにすむので『しめしめ』と思っている」と推測する。

1/2ページ

最終更新:4/23(日) 14:52

AbemaTIMES