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象のふん使った彫刻、森ラジオも 月出・月崎エリア 【アートミックスに行こう】<4>

4/24(月) 13:06配信

ちばとぴ!チャンネル

千葉県市原市南部の里山で、5月14日まで開催中の現代アートの祭典「いちはらアート×ミックス」(以下、アートミックス)のレポート第4回目。

月出エリアの月出工舎(旧月出小学校)から、象のふんを使った粘土の彫刻など地域色の“濃い”作品の数々と、月崎エリアから、「森ラジオ ステーション×森友会」についてお届けします。

月出エリアでは、2014年の前回から、美術家、ディレクターとして岩間賢(さとし)さんが全体をまとめ、今回は9組のアーティストらが参加しています。

内房線の五井駅から小湊鐵道にゆられ、約50分で里見駅に到着。無料周遊バスで約17分の月出自治会館前のバス停まで行き、約5分歩くと月出工舎です。

象のふんを使った「うたつち」

月出工舎全体のディレクションをする岩間賢さんの作品「うたつち」は、うさぎの耳のような形と大小の円錐をつなげた形の、粘土を塗り固めた巨大な彫刻で、水のないプールの中に置かれています。

うさぎの耳のような形は、地の中から種が立ち上がり発芽する直前のようなイメージを、大小の円錐をつなげた形は、天からの雨などが地面に浸透していく感じを表現しています。

この作品の材料は、月出の人たちの協力のもと集めた市原市山小川の動物園「市原ぞうの国」の象のふんや土、ワラを混ぜた粘土で、2014年の前回から3年間かけて、校庭で熟成させたもの。

象のふんを使う理由について岩間さんは、「昔から土壁を作るときは、牛のふんをよく使うんです。草食動物のふんは繊維が豊富なので、糊の代わりになって割れや反りを防ぎます。今回は、せっかく市原で作るのだから、(市原ぞうの国の)象のふんを使うことにした」と説明。軽トラックに約20杯分の象のふんを使ったそうです。

また、この作品のテーマ“月出の暮らしのなかにある先人からの知と技を継承し、月出の山から拾い集めているという「雫」”の「雫」とは、「おじいちゃんやおばあちゃんの昔の話や、学校のこと、月出の思い出や出来事」を指すのだそうです。

2回目の今回は、地域の人との交流が増えたと言う岩間さんの声には、月出の人の愛情に触れた嬉しさがこぼれているようでした。

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