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ツバキの花はサルの好物 中央農業高生が確認 食害防止策提案へ

4/24(月) 21:28配信

北日本新聞

 富山市大山地域などでニホンザルの生態を調べている中央農業高校(富山市東福沢・大山、松村智校長)の生徒たちが、山に餌の少ない冬から春先にかけて、上滝地区の野生猿がツバキの花やつぼみを食べていることを確認した。同校は今後、農地周辺や民家のツバキを適切に管理することで農作物の食害防止に役立てられないか検討する。 (大沢野・大山支局長 野尻義明)

 調査に取り組んでいるのは同校生物生産科動物科学コースの2、3年生。窪木睦明教諭の指導を受け、大山地域のほか神通川左岸の楡原(細入)や右岸の寺津、吉野(いずれも大沢野)などで、無線探知機を活用してサルの群れを追い、半年近く観察した。

 生徒らはサルの餌に着目。つる性植物の柔らかい新芽や種子のほか、石や草の下に潜むダンゴムシやミミズ、イネの二番穂などを食べていることを確かめ、リストにした。

 3~4月に同市の中滝や大山上野で行った野外調査で、ツバキの花を食べるサルの姿を目撃し撮影。大沢野や細入地域では同様の行動を確認できていないものの、上滝地区をねぐらとするサルの群れに共通した行動とみられる。

 県中央植物園によると、ツバキは花が大きく蜜の量も多いため、花の蜜を好む鳥を引き寄せるとして「誘鳥花(ゆうちょうか)」と呼ばれる。餌の少ない時期に空腹を満たすために一部のサルが食べ、群れの中で広がった可能性があるという。同園は「野生猿の行動パターンとして確認されたのは珍しいのでは」と話す。

 生徒たちは野外調査を続け詳しく生態を解明する計画で、窪木教諭は「農地周辺や民家の庭先で咲くツバキがサルを引き寄せる原因にもなり得る。不要な花木を放置しないよう注意喚起するなど、農作物の食害防止に役立つ提案ができそう」と期待する。

北日本新聞社

最終更新:4/24(月) 21:28
北日本新聞