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金価格の好調が続く理由は何か? そこから見える米経済の今後

4/25(火) 21:15配信

投信1

4月に入っても伸び悩みの続く米株式市場を尻目に、金価格が上昇トレンドを維持しています。シリアや朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)での軍事的な緊張感が高まったことで“有事の金”の面目躍如といったところです。

ただ、株価が安値から切り返しても金は好調を維持していますので、金価格上昇の背後には地政学的リスクのみならず、複数の要因が絡みあっている模様です。今回はなぜ金価格は好調を維持しているのか、その支援材料を整理してみました。

政治的リスクを警戒、イベント通過後の反落に注意

フランス大統領選挙が金価格を支援しているのは周知の通りです。5月7日の決選投票では親EUで中道・独立系のエマニュエル・マクロン前経済相と反EUで極右政党・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首が激突します。結果次第では仏EU離脱(フレグジット)の可能性が高まり、フランスがユーロから離脱する恐れがあります。

フランス大統領選挙とともに注目されているのが、米政府閉鎖の可能性です。米国では2017年度の予算が成立しておらず、28日に暫定予算が期限切れを迎えます。

トランプ大統領が本予算とは別にメキシコとの国境に築く“壁”の建設費を含む国防関連の補正予算を要求しているこが状況を複雑にしています。29日はトランプ政権発足100日目に当たりますが、予算で合意できなければ、政府機関の一部閉鎖が始まることになりそうです。

このように、中東や朝鮮半島での地政学的リスクと並行して、政治的リスクへの警戒も金価格を押し上げている模様です。

ただし、政治的リスクでの上昇はイベント通過後の反落に注意が必要です。英EU離脱は“リーマン級のショック”、トランプ氏勝利なら“リーマン超えの株価暴落”と言われていましたが、ふたを開けて見ればいずれも株価は上昇し、イベント前に上昇していた金価格は反落しました。

2013年10月に米政府機関の一部が閉鎖されていますが、この時もイベント通過後に金は反落しています。

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最終更新:4/25(火) 21:15
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