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住みます芸人がプロボクサー合格 福井県在住34歳、国体盛り上げ一役

4/25(火) 17:04配信

福井新聞ONLINE

 お笑いだけでなく、スポーツでも福井県を盛り上げる―。吉本興業の福井県住みます芸人、クレヨンいとうさん(34)=福井県永平寺町出身、勝山市在住=がこのほど、ボクシングのプロテストに合格した。異色のボクサーは来年の福井国体に向け、“パンチの効いた”支援を考え中だ。

 クレヨンいとうさんは2011年から「住みます芸人」として活動している。プロを目指そうと思い立ったのは、13年の東京国体で福井県応援団長を務めたことがきっかけ。実施競技を調べた際にボクシングがあることを知った。もともと、趣味でボクササイズをやっていたことから興味を持った。

 昨年、プロテスト受験の年齢制限の上限が32歳から34歳に引き上げられたのを機に本格的に始動した。敦賀市の北陸イシマルボクシングジムで練習漬けの毎日を過ごし、実戦形式のスパーリングがきつかったと振り返る。「始めたころ、一度逃げ出した」(いとうさん)。骨折することもあった。家族の支えもあり、テスト受験までこぎ着けた。

 プロテストは3月19日、名古屋市内で受けた。体重測定後、筆記試験とスパーリングという内容。いとうさんは、リーチの長さを生かした攻撃を披露した。

 見事合格だったが「全然喜べなかった」と、いとうさん。実は合否発表前に試験関係者から「今回は残念だったね」と声を掛けられ不合格と思っていたという。一応確認すると、自分の名前の横に「合格」の文字。声を掛けた人の勘違いで「合格の感動が全くなかった」(いとうさん)とオチがついたそう。

 練習を間近で見てきた相方の飯めしあがれこにおさん(27)=福井県おおい町出身、福井市在住=は「ボクシングをやる姿はかっこいい」と褒める。一方で「プロボクサーは殴ったらあかんのですよ。痛いツッコミは(警察に)通報できる」と本業でもネタにしているそうだ。

 当面、公式戦の予定はないが、同じくプロボクサーとして活躍した先輩のお笑いトリオ「ロバート」の山本博さんとの試合を思い描く。

 いとうさんは「34歳でもプロになれるということを証明できた。ボクシングの関連したイベントができたらいい」と福井国体の盛り上げ役に手を挙げた。