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小林よしのり氏、国会でオウム事件・薬害エイズ事件の体験語り「共謀罪」に危機感表明

4/25(火) 11:46配信

AbemaTIMES

 25日午前、共謀罪の構成要件を改め、「テロ等準備罪」を新設する法案を審議している衆議院法務委員会に漫画家の小林よしのり氏が参考人として出席。オウム真理教事件で命の危険に晒された同氏だが、薬害エイズ事件の運動に関わった経験、漫画家としての立場から、「日本を北朝鮮のような国にしてはだめですよ!」などと訴え、法案への危機感を表明した。

 以下、小林氏の意見陳述。

 おはようございます。今日はですね、共謀罪を考えるにあたって、二つの事案を直接体験した事がありますので、その話をさせていただきたいと思います。

 一つはですね、1994年、坂本弁護士一家の事件が迷宮入りしていたときにですね、『ゴーマニズム宣言』という漫画で、わしはこれに対する“推理“を描きました。それは限りなくこれはオウム真理教による犯罪ではないか、ということを匂わせるような漫画を描きましたので、オウム真理教の方からたちまち抗議がやってきました。何度も交渉しまして、その度にわしは謝罪をはねつけました。そうすると、オウム真理教が名誉毀損で裁判に訴えてきまして、それから裁判闘争になりました。

 それと同時に、実はこれは後からわかったことなんですが、麻原彰晃の方から「小林よしのりを暗殺せよ」という指令が出まして、それでVXガスを持った暗殺団が常にわしを尾行するという状態になってしまいました。

 それでわしが明確に察知したのはですね、ひとつはわしの仕事場のマンションの下に山形明という、元自衛隊の信者がVXガスを持って待っているという状態になりまして、わしは最後に職場に一人で残っていたんですけど、先に帰ったスタッフの方から電話があって「下に怪しい奴がずっと待っている」と。「これは危ないぞ」と。「だから今変えるのは止せ、出て行くな」ということを言われて、実際スタッフがその山形というのに声をかけて、撃退してしまいました。

 それ以外には、わしが書店でちょっと立ち読みしていたら、その書店の外側にずっとわしを見ている男がおりまして、なんでわしを見ているのだろうと思って外に出て歩いていくと、ずっと尾行してきましたので、市場の中に逃げ込んで、ぐるぐる回りながらパッと外に出て、タクシーを拾って逃げていったりとか、そういうこともありました。

 一番危険だったのは、喫茶店に入ったときに、わしと秘書で話をしていたんですけれど、信者たちが5、6人、真後ろの席に座ってしまってですね、喫茶店の中はガラガラなのに。真後ろに座ったもんだから、正面に座っている秘書が「あまりにも不気味だ」と。薄汚れた服を着た男たちの集団がわしの後ろに座っているということで、その信者たちをずっと睨みつけてたんですよね。それで結局犯行に及ぶことができなかったんですよ。結局彼らは喫茶店から立ち去っていきました。

 これらは認知されたもので、他にも尾行されたりしてたのかもしれません。非常に危うかったのですが、でも何者かはわからないわけですよ。ただ尾行されていると。それを常に察知している状態ですから。

 それで玉川警察署に行って、「怪しい奴がずっと尾行しているから、これをなんとかしてくれ」という風に頼みました。すると全然請けあってくれない。わしは小沢一郎さんと対談した雑誌を持ってたので、それを見せびらかして(笑)、「ちょっと聴いてくれんか、わしはこういう知り合いもいる」みたいな事を言ったら、個室の方に通されましてね。それで上の人達が出てきまして、話を聞いてくれました。

 けれども最終的には「あなたのところの玄関の中に一歩でも入ってきたら電話してくれ」と。そうすると警察は対処できると。そうでなければ対処できないと言われたもんで、わしはすごく腹が立って、一歩入られても、そこで殺されるかもしれないのに、冗談じゃねえよと思いましてですね。

 非常に危ない状態だなと思って逃げ回る日々が続いていたんですけれども、95年の元旦に、オウムの上九一色村からサリンが検出されたという報道が出て、3月に地下鉄サリン事件が起こりました。そうすると上の方から指示があったんでしょう、玉川警察署とかそういうところから、わしに挨拶に来て、これから巡回パトロールをするということになって、一日に2、3回くらい、郵便受けの中に「異状なし」みたいなメモを入れてくれるようになりました。まあそれとてね、パトロールしてないといきにわしが襲われたらどうなるんだという話にもなるわけですけれども。

 結局、6月くらいに暗殺計画が新聞にダーッと載りまして、それで「ああ、やっぱりそういうことだったのか」っていうことが発覚したということですね。

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最終更新:4/25(火) 11:46
AbemaTIMES

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