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夢を運ぶ移動絵本屋さん 浦添市の森さん、子育ての悩み機に起業 愛車の「オートリキシャ」で巡回

4/25(火) 11:15配信

沖縄タイムス

 【浦添】絵本で子育てに自信が持てたという市内在住の森平太さん(33)が、昨年6月に起業した移動絵本屋「絵本の専門店もりほんや」が話題になっている。市内の保育園などを中心に絵本の移動販売をする傍ら、読み聞かせイベントへの出演依頼も増えつつある。森さんは「もっといろいろな人に絵本の魅力や自分の経験を伝えたい」と意気込む。(浦添西原担当・伊禮由紀子)
 2012年に長男・建人君が生まれた森さん。初めての子育てに「息子にどう接したらいいのか」と悩みを抱えていた。ある日、抱っこした息子が泣きやまないことにイライラしてしまい、そんな自分に対しても深く落ち込んだという。
 その時に出合った1冊の絵本が「くだものだもの」だった。「もしもしスモモのおすもうさん。どすこーい!」。言葉遊びのセリフを何回も繰り返し読み聞かせると、建人君がとても喜んでくれたという。森さんは「絵本を通して共通の話題ができ、息子とのコミュニケーションが楽しくなった」と振り返る。
 さらに「自分で事前に絵本を読み込んで内容を理解していると、読み聞かせの時に自然に気持ちが入る」とアドバイス。絵本を読んだ後に息子と一緒に本の場面を再現して遊ぶこともあるという。
 自身の経験を生かし、15年当時務めていたコーヒーショップで絵本の読み聞かせイベントを開いたところ、フェイスブックなどで話題に。子育て中のお母さんたちから絵本選びのこつや育児の相談などを受けるうちに起業への手応えを感じたという。
 起業後は店舗を構えるのではなく、移動絵本屋というスタイルで活動を市内外に広げる森さん。パキスタンから仕入れたという三輪車「オートリキシャ」が移動手段だ。
 現在は県内でまだ資格取得者がいないという絵本専門士を目指して勉強中。「スマホの普及などで親子のコミュニケーションが減る中、親子で楽しめる絵本の魅力をもっと伝えたい」と夢を膨らませる。

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最終更新:6/7(水) 14:00
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