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アマゾンが生鮮食料品も配送、ヤマトの値上げは自社配送拡充のきっかけに?

THE PAGE 5/1(月) 8:00配信

 ヤマト運輸の値上げをきっかけに「便利な」サービスに対する逆風が強まる中、アマゾンが反撃を開始しました。有料会員向けの即時配達サービスを強化するとともに、生鮮食料品の配送にも乗り出しました。通販をめぐる状況はどうなるのでしょうか。

 アマゾンは4月18日、有料会員(プライム会員)向けの即時配達サービス「プライムナウ」を拡充し、三越日本橋本店、マツモトキヨシなどの商品も即時配達サービスの対象としました。プライムナウは、有料会員を対象に専用アプリを通じて注文した商品を1時間以内または指定した2時間枠に配送するというサービスです。

 1回あたりの注文が2500円以上で、890円の配送料がかかりますが(2時間便は無料)、運送会社ではなくアマゾンの自社スタッフが直接商品を手渡してくれます。ただし、今回提携した店舗の商品については一部を除き2時間便での配送となり540円の配送料がかかります(ドラッグストアは5000円以上、百貨店は9000円以上の購入で無料)。

 ドラッグストアや百貨店と提携したことで、化粧品やデパ地下の総菜、和菓子や寿司なども配達してもらうことが可能となりました。従来のプライムナウはアマゾンの倉庫から直接配送されていましたが、提携店からの配送の場合、アマゾンの配達要員が提携店の店舗に出向き商品をピックアップします。こうなってくるとアマゾンの仕事は限りなく運送会社に近い位置付けとなるわけです。

 続いて同社は同21日、同じく有料会員向けに、野菜や果物、鮮魚など生鮮食料品を配送する「アマゾンフレッシュ」を開始しました。10万点近くの食料品や日用品を最短4時間で自宅に届けてくれます。こちらもアマゾンの自社配送で、物流センターの冷蔵・冷凍倉庫からプライムナウの配送拠点を経由して配送されます。まずは東京都の港区や千代田区など6区でスタートし、順次対象地域を拡大する予定です。

 このサービスを利用するためには、有料会員の年会費(3900円)に加え、フレッシュ利用料として月500円を支払う必要があります。また1回ごとに500円の配送料金がかかりますから、決して割安とはいえないでしょう(6000円以上購入した場合には配送料は無料)。

 ただ交通費をかけて買い物に行くことや、時間の節約などを考慮に入れると、これだけの費用を払ってもサービスを利用したいという人はかなりの数になるでしょう。

 アマゾン以外にもヨドバシカメラやドン・キホーテなど、自社配送サービスに力を入れる小売店が増えてきています。ヤマト運輸による値上げは、もしかすると通販事業者による自社配送拡大のきっかけとなるかもしれません。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:5/8(月) 6:04

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