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「被災者に申し訳ない」地元・佐賀からも批判 今村復興相辞任

4/26(水) 10:39配信

佐賀新聞

 今村雅弘復興相が東日本大震災の被害に関して「まだ東北の方だったからよかった」と発言し、責任を取って辞意を固めた25日、佐賀県に住む被災地の出身者は「何を考えての発言か」「許せない」と怒りに震えた。国会議員や地元鹿島市の支援者らも「辞任はやむを得ない」と受け止めた。

福島から避難の男性「いったい何なんだ」

 「いったい何なんだ。また言うのかという気持ちです」。福島第1原発事故を受け、福島市から佐賀市に避難している渡辺弘幸さん(55)は、自主避難者の帰還を「本人の責任」と述べた今村氏が繰り返した問題発言に言葉を失ったという。「やっぱり被災者の気持ちを全く分かっていなかった。そんな人を復興大臣にした安倍政権も許せない」

 被災地の支援活動をしている宮城県人会さが代表の富田万里さん(53)は「被災者に対して恥ずかしいし申し訳ない」と嘆く。「後任は被災地と真剣に向き合ってくれる人を」と望む。

支持者も「あの発言はアウト」

 8カ月前、今村氏の初入閣を喜んだ地元の鹿島市民は、複雑な思いだ。会社員の男性(46)は「最後まで無事に務め上げてくれればと願っていたけど」と落胆。市内で会社を経営する50代男性も「あの発言はアウト。ずいぶん応援していたけれど、残念な気持ち」と肩を落とした。

 今村氏と同じ自民党の古川康衆院議員(佐賀2区)は「私たちと一対一で話す時は復興について熱心に語っておられた。一生懸命に取り組む姿を見ていただけに、大変残念」と言葉を絞り出し、続けた。「発言の経緯は分からないが、辞任はやむを得ないと思う」

 一方、民進党衆院議員の大串博志政調会長(比例九州)は「復興相として100パーセント被災者の気持ちに寄り添って活動しなければならない立場で、極めて不適切な発言だ。辞任は当然だと思うし、安倍首相の任命責任も問われる」と厳しく批判した。

最終更新:4/26(水) 11:04
佐賀新聞