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段ボール箱規格集約 タマネギなど3品 パレット対応輸送を効率化 全農

4/26(水) 7:01配信

日本農業新聞

 JA全農は2017年度から、農家所得増大に向けた改革の一環で、指定野菜など主要青果の輸送に使う段ボール箱の規格を集約する。トラック運転手の不足対策や積載効率の向上も狙い、輸送用パレットの寸法に合わせて標準規格を策定。注文と生産を集中させ、価格を下げる。まずタマネギなど3品目について、19年度までに3割程度を標準規格に集約する。

 段ボール箱は、JAや生産部会の要望に基づき、青果の種類や量目、輸送距離に応じて寸法や紙の質を変えるため、規格の数が非常に多い。だが、わずかな寸法の差で規格が異なるものもあり、全農は一部を集約することでコスト削減が見込めると判断、生産量が多い指定野菜から取り組む。

 全国や県域で標準規格を作り、それに集約する方針。標準規格は、輸送用パレットに載せるのに適した寸法にする。運転手不足の対策や積載効率向上のため、トラックに段ボール箱を直接積み込むのではなく、パレットに載せて運ぶ方法に切り替えが進むとみるためだ。全農は「産地はこだわりを持って規格を決めている。物流課題の解決もメリットとして提案した方が集約しやすい」(生産資材部)とみる。

 最もよく使われる1.1メートル四方のパレットを基準に、箱の間の隙間をできるだけなくして、多く載せられるように寸法を決める。17年度はタマネギ、サトイモ、ピーマンの3品目から着手。現在は3品目で約1300規格あるが、19年度までにこのうち3割程度を標準規格に集約する目標を掲げる。今月からJAと協議を始め、夏ごろから輸送試験も経て標準規格を決める。注文を積み上げ、相見積もりなどで価格交渉する。18年度以降は、他の指定野菜などでも規格の集約を進める。

 トラック業界は現在、深刻な人手不足で、長時間労働の改善も求められている。手積みや手降ろしといった作業が多いなど、負担が大きい農産物の輸送は特に敬遠されがちで、農水、経済産業、国土交通の3省でつくる連絡会議は3月の中間取りまとめで、「農産品の物流は、今後立ち行かなくなる可能性がある」と指摘。パレットの活用などを提言していた。

日本農業新聞

最終更新:4/26(水) 7:01
日本農業新聞