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0発続くDeNA筒香嘉智、復活のカギは? 昨季から変化する“あるデータ”

4/26(水) 14:13配信

Full-Count

昨年の本塁打王がいまだ0本、不振に苦しむ筒香

 プロ野球が開幕して4週間が経とうとする中、昨年の本塁打王に輝いたDeNAの筒香嘉智はいまだ0本塁打が続いている。

【画像】DeNA・筒香が2014年~17年に放った、安打・本塁打の分布表

 月間本塁打が0に終われば、試合数が少ない10月をのぞけば、故障でレギュラーを外れていた2013年6月以来のことになる。打率.243、打点7も寂しい記録だ。四球をリーグ5位タイの13個選んでいるのは、チームに貢献したいというせめてもの気持ちの表れだろうか。

 打撃不振がWBCでの消耗によるものかどうかはわからない。メンタル面や体調面のことは、外側からはうかがい知れない。しかし、筒香の打撃が昨年以前と大きく変化していることは、数字の上からはっきり見ることができる。

 安打、本塁打の方向を左翼、中堅、右翼に分類すると一目瞭然だ。左打者の筒香は、右方向に鋭く強い打球を打つ打者で、フルスイングで思い切り引っ張る打撃が持ち味だ。2014年は安打の44.7%、本塁打の68.2%が右翼に飛んだもの。反対方向の左翼に飛んだ安打は26.8%、本塁打は9.1%に過ぎない。

復活のカギは「右方向への打球」

 2015年は、右翼へ飛んだ安打は40.2%だが、本塁打は87.5%。いい当たりはほとんどが右方向への打球だった。本塁打、打点の2冠王に輝いた2016年は、右翼へ飛んだ安打は39.7%、本塁打は63.6%と依然多いが、左翼に飛んだ本塁打が2015年は0だったのに対し、2016年は本塁打12本、率にして27.3%と増えている。引っ張る打撃一辺倒ではなくて、広角に打てるようになったことで、タイトルを取ることができたのだ。

 しかし2017年は、右翼へ飛んだ安打はわずか27.8%、左翼に44.4%。前年までとは打って変わって、流し打ちの安打が多い打者になってしまったのだ。

 プルヒッターが広角に打てるようになれば、数字は上がる。しかし、引っ張ることができなくなれば、本来の持ち味が消えて、怖い打者ではなくなってしまう。

 原因がどこにあるのかはわからないが、筒香は昨年終盤に見せたような豪快なスイングができなくなっている。右方向に打球が飛ばなくなっているのだ。昨日の阪神戦は、一塁手のミットを弾く決勝タイムリーを打ったが、これだけでは何とも言えない。

 とはいえ、筒香ほどの打者がこのまま終わるとは思えない。ファウルであれ、フライであれ、右方向に強い打球が飛び始めれば、復調の兆し、とみてよいのではないか。

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

最終更新:4/26(水) 14:48
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