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仏大統領選挙候補 ”女トランプ”ルペン氏が掲げる「EU離脱」が支持される理由

4/26(水) 17:00配信

AbemaTIMES

 第1回目の決選投票が行われたフランスの大統領選挙。そこから2名が選ばれ、5月7日に決選投票が行われる。決選投票に進む2名の候補者は、エマニュエル・マクロン(39)候補とマリーヌ・ルペン(48)候補。

 無所属のマクロン氏は、選挙戦で欧州連合(EU)の結束を強く訴えておりEU残留を掲げている。もともと銀行に勤めていたため、経済改革に前向きでビジネスよりの立場を取っている。経済相にも勤めていたことから、”若きエリート”と言われている。

 一方のルペン氏は、極右政党「国民戦線」の党首でEU離脱を掲げており、国境管理を厳格化し、移民を制限することを訴えている。フランス・ファーストを掲げ、国内の雇用を守るという立場を取っている。

 テレビ朝日コメンテーターの川村晃司氏は「国民戦線という名前なんだから、フランスの中で国民戦線のような形で他のいろいろなものを取り込もうと。しかし『やっぱりフランスが一番ですよ』そういう方向に持っていこうという女性だ」とルペン氏について語った。

 川村氏は「ルペン氏のお父さんは国民戦線という政党を作った。フランス人が世界でナンバーワンだというような考え方の持ち主。(ルペン氏は)フランスを世界のリーダーにしようということを小さいときから見ていた」とコメント。

 自国第一主義ということを掲げているため、”女トランプ”とも言われているルペン氏。しかしなぜ、彼女が支持されているのか。それにはアメリカと同じような社会事情が理由だという。

 現在、フランス国内の失業率は9.8%で、若年層に限れば約20%となっている。こうした深刻な雇用問題が、ルペン氏の人気の理由の一つだと言われている。

 川村氏は高い失業率の理由について「EUは今、難民や移民を積極的に取り入れてきている。フランスにも移民、あるいはかつて植民地だったところから親戚がフランスに来ていて、移民の人口割合が高い。そういう人が清掃員の仕事などいろいろなことをやっている。そうするとフランスで生まれ育ったフランス人が、自分たちの仕事が奪われてしまい、自分がやりたい仕事に就けない」と原因を説明した。

 フランスは20世紀半ばまで、イギリスと競うようにアフリカの国々を植民地として治めていた。北アフリカの移民の労働力によってフランスの経済は発展したが、こういった植民地のほとんどがイスラム教徒の多い国であるため、フランス国内にもイスラム教徒が多いという。

 それを示すように、フランスのサッカー代表は11人中3人がアフリカ系だ。アフリカ系移民を祖先に持つ選手には元サッカーフランス代表のジネディーヌ・ジダン氏もいる。彼はフランス国籍だが、アルジェリア出身の両親をもつ。

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最終更新:4/26(水) 17:00
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