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亡命も?中国主導で体制変更の可能性も 識者たちは北朝鮮の“Xデー“をどう見たのか

4/26(水) 17:00配信

AbemaTIMES

火力訓練は「一番安上がりな方法」

 世界各国が北朝鮮の動きに注目した25日。核実験やミサイル発射は行われず、ひとまず“Xデー“は回避されたかに見える。しかし韓国メディアによると、北朝鮮は金正恩委員長の立ち会いのもと、日本海側の元山付近で「史上最大規模の砲撃訓練」を行ったという。

 元韓国国防部の北朝鮮分析官だった高永チョル氏は「戦車をはじめとする122ミリ、152ミリ、300ミリの多連装ロケット砲を海に向けて一斉射撃する訓練。歩兵部隊も総動員された。本来であれば核実験のつもりだったが、中国の圧力、そして韓国の大統領選挙もあるので、代わりに砲撃訓練を行なった。控えめな対応だと思う」と分析する。

 また、韓国・北朝鮮情勢に詳しい朴斗鎮・コリア国際研究所所長は「何かやらないとプライドが傷つく、という金正恩らしいやり方だと思う。むしろ、何もしなかった場合の方が、意図がわからないという点で怖かった。まだ映像が出ていないので実態はわからないが、石油が不足していることもあるので、火薬だけで済ませられる、一番安上がりな方法でもある」と説明した。

原潜を目立つように入港させたアメリカ

 オバマ政権時代のスタンス「戦略的忍耐」を否定、軍事的圧力を強めるアメリカは韓国との合同軍事演習を実施中で、シリア攻撃にも使われた巡航ミサイル「トマホーク」を搭載したアメリカ海軍の原子力潜水艦「ミシガン」が釜山港に入港した。また、アメリカ国防総省は原子力空母「カール・ビンソン」は北上しながら海上自衛隊との2日間にわたる共同訓練を実施した明らかにしたほか、有事の場合には沖縄のアメリカ軍の投入が可能だ、との認識も示した。

 中国の軍事情勢に精通している小原凡司・東京財団研究員は「未確認だが、ミシガンがNavy SEALSなどの特殊部隊を上陸させるための特殊な装置を積んでいるようにも見える」と指摘。上智大学の前嶋和弘教授は「完全に情報戦。潜水艦なので潜らせておけばいいものの、わざと目立つように入港させたのはPR」とする一方、「妥協点が非常に難しいところ。核放棄ではなく“とりあえずこれ以上の開発はやめておけ“という落とし所にしておくのか、そうでないのか。後者の場合、本当に核を放棄させることができるのだろうか」と、アメリカが置かれる苦しい立場を解説した。

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最終更新:4/26(水) 17:00
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