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iDeCoの「チョットした疑問」を解消してくれる無料サイト7選

4/27(木) 19:39配信

ZUU online

個人型確定拠出年金(愛称:iDeCo、イデコ)で資産形成をするにあたり、分散投資が重要だが、具体的にどこにどのくらい「分散」したらよいのか疑問に思う人も多いだろう。iDeCoのこまごまとした不安事を解消してくれる無料サイトをご紹介する。

1. iDeCo(イデコ)のことならまずは国の機関で アプリも登場
ーー厚生労働省:iDeCoガイド

厚生労働省がこの春、iDeCoのアプリをリリースした。Android版は3月、iPhone版は4月(下旬)の予定だ。アプリでは資産形成のシミュレーションゲーム、イデコという名前のイルカから楽しく学べるiDeCoのメリット、iDeCo活用により自分の資産が将来どうなるのか見込みが分かるコンテンツなどが充実している。

厚生労働省:iDeCoガイド
http://www.ideco-guide.jp/app/

iDeCoは「60歳までしか」積立を実行できないという決定的な年齢制限があるため、1年でも早く始めることが実は最も重要な成功のカギだ。厚生労働省も若い層を呼び込むために、色々と考えている様子がうかがいしれる。まずは「ゲームでiDeCoを知る」、入り口はこれで十分なのだろう。

またこのサイトでは、マンガや動画でiDeCoを学べたり、税制優遇のシミュレーションもできるので、ぜひ多くの人にチェックして欲しい情報サイトだ。

運営管理機関が発信している情報は、「独自のプラン(商品)」をアピールするサイトだ。その運営管理機関の強みや特徴を知るには、それぞれのサイトが役に立つが、iDeCoは国の制度であるから、やはり国の発信する情報を一番に見ることをおすすめする。

省庁のWEBサイトは馴染みがない方が多いと思うが、この厚生労働省のiDeCoサイトはどんな方でも無理なく利用できるだろう。

2. iDeCo(イデコ)を始める前の情報収集
ーーモーニングスターiDeCo個人型確定拠出年金ガイド

以前も解説した通り、iDeCoを「どこの金融機関(運営管理機関)で始めるか」はとても重要だ。なぜならば、毎月の手数料に違いがある他、運用商品の数にも差があるからだ。しかしiDeCoの運営管理機関は多数あり、それぞれのサイトを見て手数料等を比較するのは困難だ。

そんな時に役に立つのがモーニングスターが運営する「モーニングスターiDeCo個人型確定拠出年金ガイド(http://ideco.morningstar.co.jp/)」。

このサイトの金融機関比較ガイドを見てみると、全88運営管理機関の手数料や運用商品数を比較することができる。iDeCoサイトランキングはモーニングスターが独自に調査したiDeCoの専用サイトの分かりやすさ、使い勝手を比較したものだ。

iDeCoは加入者が自分のWEBサイトで管理運用をしていくのが基本で、分からないことがあってもなかなか対面でサービスを受けることが難しい。そんな中、運営管理機関のサイトがいわば「学びの場」となるので、このサイト比較は参考になるだろう。

またサイトトップページのやや下のところに位置する「学ぶ・シミュレーション」はぜひ見ていただきたい情報だ。国の年金制度や企業年金制度についてまでも分かりやすく解説している。公的年金は、受給開始時期を65歳より早めたり、65歳より遅らせたりすることができるのだが(繰り上げ、繰り下げ受給)、このような国の年金の仕組みも分かりやすく、簡潔に説明してある。また公的年金にかかる税金の仕組みについても学べるので、iDeCoの受取方を検討する時など役に立つだろう。

さらに金融電卓、ライフプランシミュレーションも、使ってみたいサービスだ。例えばiDeCoの掛金を決めたり、運用商品選びの際に参考としたい運用利回りを出したりすることができる。

3. iDeCo(イデコ)の金融機関の手数料や運用商品数の比較に
ーーiDeCoナビ「加入資格かんたん診断」

次にNPO法人確定拠出年金教育協会が運営する「iDeCoナビ(http://www.dcnenkin.jp/)」をご紹介する。こちらも前述したモーニングスターのiDeCoガイド同様、金融機関の手数料や運用商品数の比較ができる。

「加入資格かんたん診断」というのもおすすめだ。iDeCoは、職業・立場によって掛金の上限額が決まっているので、始める前に自分はいくらまで掛金が出せるのか確認したい。それと同時に年収、年齢、掛金を入力することで税制メリットのシミュレーションができるので、iDeCo加入のモチベーションとなるだろう。

またこちらのサイトでは3分の動画で、iDeCoの活用法を説明したり、特設サイトで特集記事が組まれたりと様々なコラムがあり、多種多様な関心事に対応してくれる。

最近リリースしたサービスが「信託報酬ランキング」だ。ここでは国内株式、海外株式、国内債券、海外債券に投資をするパッシブ運用型投資信託の手数料を低い順に3本公表し、それらを組み入れている運営管理機関も紹介している。

信託報酬は投資信託の運用益から日々差し引かれる手数料であるため、当然同じパフォーマンスであれば信託報酬の低い方が投資家にとってはメリットになる。これまでこのような比較はなかっただけに注目されるサービスだ。

取扱い金融機関(運営管理機関)の傾向をみることにより、iDeCoに取り組む姿勢もうかがい知る事ができるかも知れない。

4. iDeCo(イデコ)のポートフォリオを簡単作成
ーーモーニングスター「かんたんファンド検索」

前述したモーニングスターは投資信託などを評価している会社だ。その会社が提供する「かんたんファンド検索」というツールはiDeCoのポートフォリオを考える際に参考になるので、紹介したい。

「かんたんファンド検索」を選んだら、「さっそくポートフォリオを組んでみる」をチェックしよう。

そのまま「毎月積立てる場合」に入力していく。例えば、月々2万3000円の積立を実行し30年間で1500万円を目標とすると入力する。すると1500万円をつくるために必要な利回りは3.7%と表示され、さらにおすすめの投資タイプはスタンダードタイプとなる。

このおすすめのポートフォリオは、そのままiDeCoのポートフォリオとして参考とすることが可能だ。このポートフォリオは過去の市場の実績を分析した結果をモーニングスターが参考としていて提案をしてくれるサービスだ。今後の市場がどうなるかは誰にも予想することは不可能だが、少なくとも過去の市場実績を基にポートフォリオを組みたいという人には使い勝手の良いサイトだ。

前回お伝えしたように、iDeCoの各投資信託をリスク・リターンやシャープレシオを使って絞り込んだら、各投資カテゴリー毎に1本投資信託を絞り込み、このおすすめポートフォリオにそって配分が可能だ。この例だと、日本株に投資をする投資信託Aに10%、海外株式に投資をするBに30%、新興国株式に投資をするCに10%、海外債券に30%、新興国債券に20%と選んでiDeCoの運用がスタートできる。

最近プランをリニューアルした大和証券のiDeCoは、市場平均に連動した運用商品(インデックス型)は投資対象ごとに1本ずつしかないので、迷うことなくポートフォリオを組めるというメリットもある。運用に関するスタンスは人それぞれなので、自分にあった運用スタイルをみつけたい。

5. 自分が組んだiDeCoポートフォリオのバックデータを取りたい
ーーわたしのインデックス「資産配分ツール」

自分なりに組んだ複数のポートフォリオのバックデータを取りたいという人におすすめなのが「わたしのインデックス(http://myindex.jp/)」だ(要会員登録)。

このサイトの「資産配分ツール」は、投資対象を組み合わせることによりリスク・リターン・シャープレシオがどう変わるのかを見る事ができる。

例えば、「日本株100%」と入力すると、過去20年間の実績データとして「平均リターン2.0%、リスク18.0%、投資効率を示すシャープレシオ0.11」と表示される。

同じ期間で、日本の株式と先進国株式に50%ずつ投資をしたらどうなったのだろう? 平均リターン4.6%に上昇し、リスクが17%に減少した。シャープレシオは0.27まで上がっている(高い方が良い)。確かに投資対象を「分散」させると効果があることが分かる。

さらに、基本の4資産への分散した場合とリートを交えた6資産へ分散した場合を比較してみよう。

期待リターンは、4.4%と先ほどより若干落ちるがリスクは10%とずいぶん落ち着いてきたことが分かる。シャープレシオも0.44だ。不動産を含めたポートフォリオは、平均リターンは5.8%に上がっている。リスクは12%だがシャープレシオもこれまでの中で最も高い0.48なので、このポートフォリオが良いと判断する人もいるかもしれない。これは積立でのシミュレーションではないが、参考になるのではないだろうか?

6. 質問に答えるとiDeCo(イデコ)のポートフォリオ提案が受けられる
ーーみずほ銀行の「SMART FOLIO」

いくつかの質問に答えてリスク許容度を診断し、ポートフォリオを提案するサービスもある。最近話題のロボアドバイザーで、iDeCoに使いやすいサイトとしてみずほ銀行の「SMART FOLIO(https://fund.www.mizuhobank.co.jp/webasp/mizuho-bk/simu/#try
)」を紹介したい。

まずは体験版を使ってみよう。リスク許容度を測るために、こんな質問が続く。

現在のご年齢は、おいくつですか?
資産運用の目的は何ですか?
現在の年収は、おおよそいくらですか?

年齢30歳、年収500万円を想定していくつかの質問に答えてみる。もちろんiDeCo利用なので積立を選ぶ。すると「資産構成比」が提示されるので、iDeCoのポートフォリオの参考とすることができる。この後もいくつか情報が提供されるのだが、最終的にはみずほ銀行で推奨する投資信託の紹介になるので、まずはここまでの利用で十分だろう。

これらのサイトはそれぞれの市場の動きを表す経済指標のデータだ。個別の投資信託の成績を示すものではないことは十分ご承知おきいただきたい。そのうえで、指標に連動するインデックス型の投資信託を選ぶ際に用途に合わせて使い分けをしながら活用すると良いだろう。

7. iDeCo(イデコ)に関する個人的な不安を対面で対応
ーー「確定拠出年金相談ねっと」

いろいろなデータが揃ったところで、最も大切なのは「ハートの部分」だ。実際iDeCoの仕組みは分かったが自分の場合はどうなのかを相談したいというニーズは高い。米国でも、401k(アメリカのiDeCo)が普及した背景には、ファイナンシャルプランナーの存在が大きかったと言われるが、実際iDeCoに関する個別相談は多い。

たとえば、教育資金作りと老後資金作りのバランスはどうしたら良いのか、NISAとの使い分けはどうしたら良いのか、仕事をやめるつもりだがiDeCoの手続きはどうなるのか、運用商品を見直ししたいがどうしたら良いかなどiDeCoを絡めたライフプラン相談は多種多様だ。

そんな時は手前味噌だが、筆者が運営する「確定拠出年金相談ねっと(https://wiselife.biz/
)」参照して頂きたい。

確定拠出年金相談ねっとは、全国のiDeCoに強いファイナンシャルプランナーがiDeCoやライフプランに関わる情報を発信している。また定期のセミナー開催や、個別相談も受け付けている。iDeCoは60歳あるいは70歳までの長い道のりで資産形成をしていく仕組みだからこそ不安や困難があると思うが、ぜひファイナンシャルプランナーの力を得ながら、しっかりと運用してもらいたい。

山中伸枝(やまなかのぶえ)
確定拠出年金相談ねっと代表(https://wiselife.biz/) ファイナンシャルプランナー(CFP®)
1993年、米国オハイオ州立大学ビジネス学部卒業後メーカーに勤務。これからは自らの知識と信念で自分の人生を切り開いていく時代と痛感し、FPを目指す。著書:「なんとかなる」ではどうにもならない 定年後のお金の教科書(インプレス)ど素人が始めるiDeCo(個人型確定拠出年金)の本(翔泳社)他

最終更新:4/27(木) 19:39
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