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セックス刺繍のTシャツがなぜ売れているのか?カルネボレンテのチームに聞く

4/27(木) 17:10配信

Fashionsnap.com

 パリ発「カルネボレンテ(Carne Bollente)」による“セックスTシャツ“が人気を集めている。様々な人種や性別の人々が交わる様子のイラストがTシャツの胸元にワンポイントで刺繍され、価格は税別9800円。販路が限られているが、昨夏は5,000枚が完売した。NSFW(職場閲覧不適切)になりかねない題材をポップに表現し、ファンが増えている背景にはインスタグラムを通じた認知拡大があった。

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 カルネボレンテは、「セックスとおふざけ(=Sex&Silliness)」をモットーに2014年に始動。メンバーは、「ヒューゴ ボス」などの広告にも起用されたメンズモデルFelix Gesnouin、「G.V.G.V.」の2017年春夏コレクションのグラフィックも手掛けたグラフィックデザイナーAgoston Palinko、ウェブデザインからジュエリーブランドのアートディレクションまで幅広く手掛けるTheodore Famery、「k3」のバイヤー 遠藤聖の4人。ブランド名は70年代の伊ポルノ映画に由来している。Agostonによるイラストが刺繍されたTシャツは、パーティーシーンに精通した4人や友人らの着用によってインスタグラムで徐々に認知を拡大。カルネボレンテで主にPRを担当しているFelixは「買ってくれた人の多くが、刺繍が見えるように撮影した着用写真をタグ付けしてインスタに投稿する。それが多くの人の目に留まる、とてもオーガニックな方法で広がっていった。今ではインフルエンサーやブロガーからTシャツをくれないか、なんてメッセージをもらうこともある」と、人気を実感する機会が増えたことを振り返る。

 これまでは3~4ヵ月毎にTシャツの新作を発売する形式で展開してきたが、2017年秋冬からはカテゴリーを拡大。Tシャツ同様、セックスイラストの刺繍が施されたジャケットやシャツ、ソックス、コインケースなどもラインナップに加わった。公式ECでの購入はフランスやドイツ、イギリスなど欧州からが多いというが、近年ではSNS上の拡散によってアジア市場が拡大していることから、XSサイズを新たに導入。中でも「THE FOUR-EYED」や「bonjour records」といったセレクトショップで取り扱いがある日本は、現在最も伸びている市場だという。欧米に比べて性に対してあまりオープンではないとされることが多い日本において“セックスTシャツ“がウケていることについては「国や文化ではなく、世代の違いだと思う。実際、僕たちの親も『こんなもの一体誰が着るんだ?』と聞いてくるんです(笑)。性的なジョークって僕たちの世代特有のものかもしれない」と捉えており、購入者の中には「手に入って嬉しいけど、親に見られたら恥ずかしい。どう洗えばいいのか...」といったコメント付きでインスタグラムに投稿されることもあったと話す。全体の購入客の6割は女性で、恋人と自分のペア用にセットで購入する客も少なくないという。

 4月21日から「grapevine by k3 aoyama」で開催されているポップアップショップでは、“縛り“をモチーフにした限定アイテムも展開。これまでを振り返り「最初はほんの2~3種類のイラストの刺繍で始めたものが、コラボレーションなどを通じて今ではSMやゲイだったり様々なセックスシーンまで手を伸ばした。“セックスとおふざけ“というテーマでこれからも色々なセックスシーンを探求したアイテムを作りたい。品質は保ちつつ、若い子も着られるように価格帯は変えることなく、皆を楽しませるブランドでありたい」と話した。

最終更新:4/27(木) 17:13
Fashionsnap.com