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飛び降り強要され生徒大けが 同級生2人に賠償命令/さいたま地裁

4/27(木) 0:04配信

埼玉新聞

 2012年4月、埼玉県草加市の市立中学校で、当時2年生の男子生徒が同級生に強要されて校舎2階から飛び降りて大けがを負ったとして、被害に遭った生徒と母親が、加害者側の少年4人とその親を相手取り、慰謝料など計約5779万円の損害賠償を請求した訴訟の判決が26日、さいたま地裁で開かれた。脇由紀裁判長(代読・岡部純子裁判長)は少年4人のうち2人について「不法行為があった」と認定し、計約614万円の支払いを命じた。

 訴状で、原告側は男子生徒が当時の同級生4人から「飛ばなかったら2万円」などと強要されたとして、同校校舎2階から地面に飛び降り、胸腰椎骨挫傷など加療約4週間のけがと後遺症を負ったと主張していた。

 判決では少年4人のうち、2人に対し、過失による不法行為を認定。残りの2人については「飛び降りを決意させる影響力はなかった」として認めなかった。一方、男子生徒が少年らに対し、「飛べる」旨の発言をしたことから「(男子生徒に)一定の落ち度がある」と過失割合を4割とした。

 判決を受け、代理人の辻洋一弁護士は「男子生徒が追い詰められて飛び降りざるを得なかったという背景を無視した判決。いじめのメカニズムを分かっておらず、実態を理解していない」と批判した。母親によると、男子生徒は4月から大学生になった。当時のトラウマが残るほか、後遺症で運動が制限されているという。母親は「納得できない。いじめはエスカレートすると大きなけがや命を失うことにつながる。そのことを教育関係者に分かってもらい、二度といじめが起こらないようにしてほしい」と訴えた。

最終更新:4/27(木) 0:04
埼玉新聞