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ザ・クロマニヨンズ、ロックスピリットみなぎった圧巻の葛飾公演

4/27(木) 16:50配信

MusicVoice

 【レポート】4人組ロックバンドのザ・クロマニヨンズが19日に、東京・かつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホールで、全国ツアー『ザ・クロマニヨンズTOUR BOMBOROLL 2016-2017』東京公演をおこなった。昨年11月2日にリリースした、通算10枚目のアルバム『BOMBOROLL』を引っさげて、同月17日の長野・CLUB JUNK BOXから今年4月22日の福岡・石橋文化ホールまで全国56公演を展開。55公演目となったこの日は同アルバム収録曲全曲に、「タリホー」や「ギリギリガガンガン」などの楽曲を加え、アンコール含め全23曲を熱演。ロックアイコンに相応しい、衝動的なエネルギーに満ち溢れたパフォーマンスで、オーディエンスを魅了した。東京公演の模様を以下にレポートする。

演奏を楽しんで行ってくれ!

 ご機嫌なロックンロールナンバーがBGMとして流れるなか、シンフォニーヒルズに続々とオーディエンスが入ってくる。会場は名前の通りオーケストラにも対応したホール。この場所でザ・クロマニヨンズの4人が、数分後には爆音を奏で大暴れすることを想像すると、ライブハウスとは違った期待感が高まっていく。

 定刻を少々過ぎたところで、前説をおこなうスタッフ。注意事項を喚起しながらも、オーディエンスのテンションを煽り立てていく。「ロックの真の宝物を見つけ出してください」の言葉をきっかけに会場は暗転。マジシャンの姿に変身したスタッフが、マジックを披露する。そのマジシャンによって、ステージ中央後方に掲げられた『BIMBOROLL』のアルバムアートワークが巨大化すると、SEが響き渡り、メンバーがステージに登場した。甲本ヒロト(Vo)は手でシャツを自力でなびかせ、強風に煽られるようなパントマイムで、ステージ中央まで歩んでいく。

 ライブは疾走感溢れる「おれ今日バイク」で幕を開けた。ヒロトによる、バイクのアクセルを吹かすパフォーマンスが、ライブの加速度を上げていく。会場のテンションは序盤からアクセル全開で突っ走る。一体感のあるシンガロングが包み込んだ「光線銃」、曲名通り、まさに“最大限”のパフォーマンスが高揚感を煽った「マキシマム」、街中で見た車にインスパイアされて生まれた楽曲「デトマソパンテーラを見た」と、ニューアルバムから4曲立て続けに披露。

 MCではヒロトは「かつしかな娘ですけど…」と“ふつつかな娘”と掛けたダジャレで会場を沸かせるも会場の反応をみて「MCは料金には入ってないので、演奏を楽しんでいってくれ~!」と投げかける。そして、「ハードロック」へと突入する。天井から電飾が数十本登場し、星のように瞬くなか、ラウドなビートに、真島昌利(G)のソリッドなギターサウンドが絡み合う。

 言葉のリフレインが快感を与えてくれた「モーリー・モーリー」、小林勝(B)がブリっとしたベースサウンドを放つと、会場からは大歓声。それを受け「スピードとナイフ」へ。真島のサステインの効いたギターソロもスパイスに。オーディエンスのシンガロングが更に大きく響き渡り、一体感は増していく。そこから、<Ah~>とヒロトの雄叫びが会場を震撼させた「ムーンベイビー」と、エンディングのヒロトによるブルースハープの音色もアクセントとなり楽曲を彩った。

 2度目のMCでは、この地が葛飾ということもあり、映画『男はつらいよ』の寅さんネタでオーディエンスをイジる場面も。そして、「最高の時間を楽しんでくれ!」と、ヒロトのエモーションあふれるパフォーマンスが光る「ナイアガラ」を披露した。タイトルのごとくスケール感の大きなサウンドは大地を揺るがすよう。そして、レゲエチックなサウンドで聴かせた「焼芋」では、ストレートなロックサウンドとはグルーヴを変え、オーディエンスをまた一味違った世界観へ誘った。

 真島のセクシーで表現力豊かなリードフレーズが楽曲を彩った「誰がために」。ピッキングハーモニクスを混ぜたり、ビブラートでギターを歌わせていく。一分の隙もないギターソロはオーディエンスの耳を引き寄せるようだった。「ピート」では華麗に回転したり、先ほどのソロとはまた違ったアバンギャルドな奏法で魅せる真島。会場を視覚面でも楽しませる。

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最終更新:4/27(木) 16:50
MusicVoice