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【F1】バーレーンの敗因を振り返るハミルトン「今年のレースの勝敗を決めるのは、たった1%のミス」

4/27(木) 20:05配信

motorsport.com 日本版

 2017年F1でトップ争いを繰り広げるメルセデスとフェラーリの間に、スピードの差はほとんどないと言っても過言ではない。2チームの勝敗の行方は、細かいミスやトラブルによって決定する高度な戦いになる可能性がある。

バーレーン決勝後、表彰台前のパルクフェルメに停車させ、優勝ベッテルのマシンの間を通るハミルトン。何を想ったのだろうか

 実際、その兆しはバーレーンGPに見られた。

 メルセデスのルイス・ハミルトンは予選でDRSのトラブルに見舞われ、バックストレートでDRSを開けられなかったため0.1秒タイムロスし、結局予選2位となった。そのロスタイムがなければ、ハミルトンはバーレーンGPのポールポジションを獲得していたかもしれない。そうなれば決勝のグリーンシグナルが点灯したと同時に、フェラーリのセバスチャン・ベッテルを引き離し、現実の結果とは違ったレース展開になっていた可能性も大いにある。

 開幕戦オーストラリアGPでハミルトンが1回目のピットストップを行なった後、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の背後でレースに復帰したことによってペースを上げられず、結局ベッテルに敗れた。バーレーンGPでは、チームメイトのバルテリ・ボッタスに詰まってしまいタイムをロス。レース終盤にベッテルを追い上げたものの、結局届かず2位に甘んじた。

 ハミルトンは、そのバーレーンGPについて振り返った。

「もちろん僕も含めてだけど、その状況にあったドライバーは、2位になれたことに満足しなくちゃいけないと思うよ……でも、なんて言ったらいいんだろうね」

「前(開幕戦)のレースも2位だった。その時は手応えを感じていて、良い戦いができて、とてもいい気分だった。あの時は表彰台を獲得できて本当に良かったけど、バーレーンはある出来事が起きてしまった」

「僕はターン10-11で0.2秒タイムロスをした。予選の時、DRSが作動していなかったんだ。しかも最終コーナーでは0.05秒失った。それさえなければ、ポールポジション獲得も難しい話ではなかった」

「決勝スタート時、僕はミスをしてポジションを落とした。またピットレーンでもタイムロスした(ハミルトンはボッタスとダブルピットインした後、ピットレーンで不必要に減速したため5秒のタイムペナルティを受けた)。もう、何度練習すればいいんだ。今年は後17レースしかチャンスはない」

「ああもう最悪だ。本当につらい。その言葉以外に、言い表わせる言葉はない。誰かの仕事の迷惑になってしまって、それが大きな損害を及ぼす可能性があるとしたら、さすがに僕も勘づくよ。その人がどう感じているかはともかく、僕は最善を尽くしてそれを挽回しようとするだろう」

「でもそれに一生懸命になっていると自分が少しずつ蝕まれてしまう。そうなったらやめ時だ……前に進んでいくべきだ」

 ハミルトンは、オーストラリアGPとバーレーンGPで敗北した原因が、タイヤ管理の仕方にあると考えている。それでも彼は、メルセデスのパッケージが有する潜在的なポテンシャルを感じており、適切な方向に進めば、フェラーリを打ち負かせることができると考えているようだ。

「オーストラリアで僕に大きなミスはなかったと思うけど、タイヤが早く劣化するという状況に直面していたと思う」

「バーレーンではいくつかのことが起こったけど、全て完璧だったのなら、僕はもっと優位に立ってレースすることができていただろう。実際は、そのようなポジションに立つことができなかったけどね」

 またハミルトンは、フェラーリとメルセデスの勢力が均衡しているため、開かれたギャップをレースで縮めることは難しいと考えている。それがバーレーンで起きたような、小さなミスがレースの勝敗を分かつ理由だ。

 しかし、ハミルトンはそのようなシナリオも悪くないと言及した。

「レースの勝ち負けを決めるのは、わずかな要素だ」

「僕たちはトップチームとしての自覚を持って活動していたが、そのうちのたった1%が不十分だったせいで敗北してしまった。でも今年はそういったレースになると思う」

「そのようなレースも面白そうだ。勝つためには、チーム全員が常に最高レベルのパフォーマンスを発揮する必要がある。よく覚えてないけど、昨年の20レースの中で5レースほど完璧に行かなかったことがあった。でも他は素晴らしいレースをすることができた」

「僕の目標は、そういった素晴らしいレースの割合を増やすことだ」

Jonathan Noble