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2軍落ちしたロッテの“精密機械” 侍ジャパン石川歩の「精度」に明らかな変化

4/27(木) 14:48配信

Full-Count

プロ入り3年で「質」を磨いてきた石川、NPBで最も優秀な投手の復活の鍵は?

 千葉ロッテ、石川歩という投手を一言で表するならば「精度」と言うことになるだろう。

新戦力続々…2005年~2016年の各球団ドラフト指名選手一覧

 2013年、中部大学、東京ガスを経てドラフト1位でロッテに指名され、入団。即戦力として昨年までの3年間、すべて規定投球回数に達し、2桁勝利を挙げてきた。

 この間、石川は、試行錯誤しながら投球の「質」を磨いてきた。それを表す数値の推移を見てみよう。()はリーグでの順位。

【2014年】
WHIP 1.26(7)、K/BB 3.00(6)、1回当たり投球数15.66(1)

【2015年】
WHIP 1.26(8)、K/BB 3.71(3)、1回当たり投球数16.47(9)

【2016年】
WHIP 1.01(1)、K/BB 4.73(1)、1回当たり投球数15.21(2)

 WHIPは1イニングあたりに安打と四球で出した走者の数。2014、15年は平凡だったが、2016年、急改善した。走者を出さないのは投手の基本なので、この数値の向上は大きかった。

 K/BBは奪三振数を与四球数で割った数値。制球力、安定感を示す。昨年はこの数値も1位に。防御率1位のタイトルも当然だった。

WBC向きと思われた、石川の効率のいい投球

 石川はもともと無駄球が少ない投手だった。1年目からすでに1回当たりの投球数は最少だった。2年目、NPBの野球に適応する過程で、投球効率は悪化した。しかし、3年目、再び日本ハムの有原航平に次ぐ2位に。被安打が減り、制球力が向上する中で、球数は減る。打者への攻めが早く、どんどん追い込んでいく。そして長いイニングを投げることができる。先発投手の理想像だ。

 石川の速球は152キロ程度。大谷翔平のような160キロ超の剛速球はないが、NPBで最も優秀な投手の一人になっていった。

 2017年WBCでは、石川歩には「2009年の岩隈久志のような投球」が期待されていた。岩隈は2009年WBC第2ラウンドで、強打で鳴らすキューバ打線を6回5安打自責点0で退けた。無四球で、投球数はわずかに69。コーナーをつく2シームとフォークのコンビネーションで、ゴロの山を築いた。岩隈の投球はキューバの打者をして「もう嫌だ」と言わしめた。

 石川にも同様の、精度の高い投球が期待されていたのだ。特に、球数制限があるため、効率の良い投球ができる石川は、WBC向きだと思われた。大谷翔平が辞退する中で、パの防御率1位・石川は、セの防御率1位・菅野智之とともにローテーションの柱となったのだ。

【今年、侍ジャパンのユニフォームを着てからの石川の戦績】

3月1日・台湾選抜戦(壮行試合)2番手
3回59球3安打6奪三振1四球 自責点1

3月7日・キューバ戦(1次ラウンド)先発
4回58球2安打1奪三振0四球 自責点1

3月12日・オランダ戦(2次ラウンド)先発
3回49球5安打1奪三振1四球 自責点5

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最終更新:4/27(木) 15:19
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