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祖父・父への思い込め、私財500万円投じる 沖縄独自のマーラン船を公園に展示

4/27(木) 7:15配信

沖縄タイムス

 沖縄県与那原町内11番目の公園としてこのほどオープンした町与那原の御殿山親水公園。園内には、山原船(マーラン船)を復元したモニュメントが展示されている。船を寄贈した石嶺英昭さん(80)=町与那原=は「本物の山原船を多くの子どもたちに見てほしい」と願っている。

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 戦前から戦後にかけて、与那原の海上では木造の山原船が交易のために行き交っていた。石嶺さんの祖父や父も山原船に乗って、国頭村安田や安波、名護市辺野古などからまきを運んだり、戦後は食糧や牛やヤギなどの家畜を運んだりしたという。

 幼少の頃から祖父や父の手伝いをしていた石嶺さんは、山原船に強い思い入れがある。今でも時間を見つけては手作りで模型を製作するほど。本物の山原船を復元して、与那原の海を遊覧することが夢だったが、体調を崩したこともあり諦めた。

 今の子どもたちのためにも山原船を残そうと、2012年に船を復元することを計画。私財500万円を投じてうるま市の造船会社に製作を依頼。完成後、まちづくりに生かしてほしいと町に寄贈した。

 モニュメントは全長7・7メートル。黒い船体に朱色が映える。

 石嶺さんは、かつて海だった場所が新市街地として発展する一方、旧市街地がだんだん寂れてきていると感じている。新市街地と旧市街地の間を流れる水路沿いの同公園に設置されたモニュメントには、町全体の活性化の願いを込める。「モーターボートやカヌーの大会を開いたりして、大勢の人でにぎわってくれたらいいね」と話した。

最終更新:4/27(木) 7:40
沖縄タイムス