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横浜FM下平匠、約10カ月ぶりの公式戦復帰に涙「ここがゴールじゃない」

4/27(木) 14:19配信

SOCCER KING

 試合終了後、グラウンドを周り切る頃だった。選手コールの一番最後にサポーターからのコールが鳴り響いた。「しもひら~、オレ!」。列の最後尾を歩いていた下平匠は、振り返り、とても深く頭を下げる。また、涙があふれた。

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 公式戦復帰は、実に約10カ月ぶり。昨年6月18日の1stステージ第16節、古巣相手に同点弾を決めた大宮アルディージャ戦以来だった。以降、初のベンチ入りに、途中出場の期待も膨らむ。「今までサッカーで緊張したことはなかったけど、久しぶり過ぎて、入る瞬間だけ緊張した」と下平。81分にバブンスキーに代わってピッチに足を踏み入れると、感傷に浸る余裕などなかった。

「相手も点を取りたくて前掛かりに来てたので、スペースと言うか、余裕もあったので、もう一、二回崩してチャンスを作れたのかなと。長いこと外から見ていて、一つのサイドで完結することが多かったので、相手陣地でボールを動かす時間が増えれば、もっともっと良くなるんじゃないかなと思います」

 試合後に出てきたのは、反省の弁だった。それでも「追加点が取れたことは、今のチームではあまりないことなので良かったかな」と振り返る。

 復帰戦はわずか9分+αの出場時間に留まったが、試合終了後、満面の笑みで下平とハイタッチをかわすパク・ジョンスの姿があった。

「本当にうれしかった。タクミは随分と長い間プレーできなかったから。日本に来た時に彼はすごく力になってくれたんです。年齢差はあるけれど、友達のような感じで接してくれて、僕がチームに馴染めるようにすごく助けてくれた。ケガして大変だったのはタクミだけど、戻ってきてくれて、本当にうれしかったんです」

 ベンチへ戻る下平をチームメート、スタッフが次々と称える。そしてベンチ前で円陣の輪に加わった時、堪え切れず、下平の目から涙がこぼれた。

「長かったんでね。いろいろな感情もありました」。約10カ月もの間、プレーできない悔しさは本人にしか分からない。しかし下平にとって、ケガをしていた自分はもう過去のことだ。「ここがゴールじゃないので、また頑張ります」。スタメン争いの激戦区に名乗りを上げた左サイドバックにおいて、また一人、待ちに待った頼もしい男が帰ってきた。

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最終更新:4/27(木) 14:39
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