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北朝鮮のミサイル発射失敗は米国のサイバー攻撃が原因なのか?

4/28(金) 11:30配信

THE ZERO/ONE

故・金日成主席生誕の祝賀パレードが開かれた翌日の4月16日、北朝鮮新浦港の近くから一基の中距離ミサイルが発射された。この日は米国のマイク・ペンス副大統領が韓国を訪問する日でもあったため、今回のミサイル発射には米政府に対する抗議の意味が含まれていた可能性が高い。しかし、そのミサイルは発射直後に爆発した。

この発射失敗が、実は米国のサイバー攻撃によって引き起こされたものだったという説がまことしやかに囁かれている。それが事実であるなら、「米国がサイバー攻撃を通して北朝鮮のミサイル発射を阻止できることが示されたケース」となるのだが、果たして信憑性はいかほどなのだろうか。

英国元外相が語った「米サイバー攻撃による阻止」の可能性

その説が広がることになった発端のひとつとして、英『BBC』の報道が挙げられる。BBCは4月16日、北朝鮮によるミサイル発射失敗のニュースを伝えた記事の中で、ボリス・ジョンソン英外相、およびマルコム・リフキンド元英外相のコメントを「専門家の意見」として掲載した。

このときリフキンド元外相は、ミサイル発射の失敗について次のように語った。
「(北朝鮮の)システムが、それを動作させるのに充分な能力を持っていなかったことが、今回の失敗の原因だったという可能性はある。しかし米国が過去に──サイバーの手段で──このような実験を何度か妨害し、失敗させてきたことは非常に強く信じられている」「だからといって、あまり興奮しないように。これまで彼ら(北朝鮮)は、非常に数多くの実験で成功もおさめてきた。核兵器計画に関して言えば、やはり彼らは先進国である。これもまた事実──動かしようのない事実だ」

つまり英国の元外相は、失敗の原因について断言しなかったものの、米国が過去に何度も北朝鮮のミサイル実験を止めてきたと「非常に強く信じられている」とBBCに語った。この発言には「誰がそれを信じているのか」という主語がない。ひょっとすると「Five Eyesの加盟国の間では/欧州各国のトップの間では」常識だったのかもしれない。あるいは「世間一般の人々は、米国がそれをできるはずだと信じている」と元外相が思っていただけ、という可能性もある。

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最終更新:4/28(金) 11:30
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