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米ブレイディ、アルミ圧延事業に参入。1450億円投入、ケンタッキーに板工場

4/28(金) 6:01配信

鉄鋼新聞

 新興企業の米ブレイディ・インダストリーズは、アルミ圧延事業への参入を表明した。13億ドル(約1450億円)を投じ、ケンタッキー州東部に年産37万トン規模のアルミ板製造工場を建設する。20年から自動車材や航空機材の生産を開始する考え。

 ブレイディ社はアルミ圧延を目的に17年初に設立された新興企業。ブレイディ社とケンタッキー州は26日、共同で事業計画を発表した。ブレイディ社は、ケンタッキー州のグリーナップ郡サウスショア近郊に取得した約120万平方メートルの敷地に圧延工場を建設する。新工場は溶解鋳造から圧延、仕上げまで手掛けるアルミ板の一貫製造拠点とみられる。18年初旬に工場の着工に入り、20年に完工、順次生産を開始する。
 新工場の年産能力は37万トン。自動車材と航空機材の2分野でシェアの確保を狙い、需要環境に合わせて随時増強を検討していく。
 米国の自動車材マーケットをめぐっては、燃費規制の高まりによって自動車の軽量化ニーズが高まっており、自動車用アルミパネル材の市場が急拡大。20年には市場規模が年150万トンに達するとの予測も出ている。一方で航空機材についても大型機だけでなく中小型機のマーケットが持続的に成長するとの見方が強く、ブレイディ社は成長性あるこれらの分野への参入で圧延メーカーとしての地位を確立したい考えだ。
 今回の大規模投資に対してケンタッキー州では1千万ドル(約11億1千万円)のタックスインセンティブ付与を仮決定。併せてマット・ベヴィン州知事は「新たな雇用創出だけでなく、この投資決定が及ぼす波及効果はとても重要。この計画が成功することを楽しみにしている」と歓迎した。

最終更新:4/28(金) 6:01
鉄鋼新聞