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【桜に墨汁!?】桜の健康を守る「桜守」の仕事とは?

4/28(金) 9:30配信

TOKYO FM+

「ボタニカル」=「植物」の力でキレイと元気を磨くをコンセプトにお届けしている、TOKYO FMの番組NOEVIR BOTANICAL LIFE」。
4月28日の放送では、日本有数の桜の名所、弘前公園の桜を守る「桜守」、橋場真紀子さんを紹介しました。

◆100年目の春 弘前さくらまつり
今年で100年目の節目を迎える「弘前さくらまつり」は東北に遅い春を届ける歴史ある行事で、今まさに満開のときを迎えています。弘前の桜は、ひとつの花芽からいくつもの花が咲くのが特長で、満開となるととても迫力ある景色が広がります。

◆弘前の桜を守る「桜守」たち
そんな、弘前市民に長く愛されてきた大切な桜を、代々守ってきたのが「桜守」の存在。弘前市役所緑地公園課に務める橋場真紀子さんは、2006年に樹木医の資格を取り、2014年に「桜守」となりました。仕事の大半を占めるのが園内の桜などの木の状態を「見る」こと。桜の開花の季節が近づくと、たっぷり毎朝2時間以上をかけて園内を見回り、木の状態を観察します。

それは「見る」というより「診る」という作業。枝や幹は雨や雪、風などに曝されるうえに、最近では、酸性雨や排気ガス、桜の木の回りを囲むコンクリートの影響など、木を衰弱させる環境が増えているそうです。枝や幹はもちろん、根の状態、 花の咲き方、花の数、そして、落ち葉の状況まで気を配り、痛んだ木は手当をしてゆきます。手当の七つ道具は「剪定鋏」「鋸」そして、「双眼鏡」、「樹木用の薬液・消毒液」など。常時携帯して大掛かりなもの以外は、自分の手で処置をします。

特に、桜の木の健康と花付きを守るため、最も大切な作業とされているのが剪定作業です。2月から3月にかけてが桜の木の剪定の季節になりますが、弘前公園では剪定の後の枝の切り口を消毒する時に、消毒剤に墨汁を混ぜたオリジナルの液を作り塗っています。切り口に菌がつくことを防ぎ、切り口の見た目の痛々しさもなくしてくれる弘前独特の手法です。

◆桜の未来のために
ソメイヨシノの寿命は50年から60年、しかし弘前公園の桜は100年以上になるものもあり、日本最古と言われるソメイヨシノも毎年、力強く花を咲かせています。桜の木を手当してあげることで、60年の寿命が80年になり、80年の寿命が100年になる。桜守の存在があってこそ、未来に向けて桜の花は開花し続けることが出来るのです。

(TOKYO FM「BOTANICAL LIFE」2017年4月28日放送より)

最終更新:4/28(金) 9:30
TOKYO FM+