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プレミアム吹替版キャスト昆夏美と山崎育三郎が語る『美女と野獣』の魅力

4/28(金) 7:00配信

ぴあ映画生活

ディズニーの新作映画『美女と野獣』が日本でも大ヒットしている。本作は字幕版だけでなく、プレミアム吹替版も上映されており、ベルの声を昆夏美、野獣の声を山崎育三郎が演じている。ふたりとも数々のミュージカル、舞台作品で主演を務めてきた実力派だが、本作の収録では歌唱はもちろん、キャラクターの細やかな感情を表現することにこだわったという。

『美女と野獣』その他画像

本作は、人を見た目だけで判断してしまう傲慢さゆえに野獣に姿を変えられてしまった王子と、周囲から“変わり者”扱いされている心優しい女性ベルが出会い、恋に落ちていく過程を描いた作品で、これまでに繰り返し映像化され、ミュージカルも人気を集めてきた。

そのため、現在ではベルも野獣もそのイメージが確立されているが、ふたりは演じるにあたって“改めて役に向き合う”ことからはじめたようだ。「ベルは芯が強い女性だといわれていますが、私が改めて思ったのは、ベルは“自分にとって何が一番大切なのか?”がわかっている女性だということです。ベルがお父さんの身代わりになって野獣のもとに残るシーンでも、ベルが強いのではなく、一番大切なもの=お父さんを助けるためにはそうするしかなかったと思うんです。だから、どのシーンでも“この場面で、ベルが一番大切にしたいものは?”を考えることで、自然にその世界に入っていけましたし、意図的に優しくしよう、強くしようとしないで、エマ・ワトソンさんの演技をよく見て、スッと世界観に入っていくようにしました」(昆)

「子どもの頃からアニメーションを観て、ミュージカルも観てきましたから、野獣といえば男らしいバリトンの力強い声をイメージしていたのですが、監督さんから“この物語は、野獣に変えられてしまった王子の話なので、最初から最後まで王子が何を思っているのか考えてほしい”と言われて、とても腑に落ちましたし、物語を通して感情をつなげて演じることができました。王子が野獣に変えられた瞬間から声を少し加工しているのですが、その加工も野獣の変化に合わせて少しずつ変わっていくんです。例えば、『ひそかな夢』という曲の中だけでも、あるフレーズでは野獣ではなく王子本来の声に戻ったり……一度観ただけではわからないかもしれませんが(笑)、絶妙な演出が多くあります」(山崎)

さらにふたりは収録を通じて、この物語が“主人公が相手の内面を発見する”だけではなく“自分自身の内面とも向き合う”ドラマだと感じたようだ。「野獣はずっとお城に守られた状態で、ベルも村から出ないまま育ってきて、自分自身を知らなくても生きていけたわけですけど、ふたりが出会ったことで、ベルは周りから言われて気にしている“変わっている”部分が実は魅力なんだと気づく。それは、外の世界に出て行かなければわからなかったことなんですよね。もちろん、大人になるにつれて、子どもの頃には感じなかった不都合なことは増えていきますし、真実を知らなくても生きていけるとは思うんですけど、新しい世界を切り拓いて、真実を知ることで、人はさらに成長できるんだと思います」(昆)

「つまり、“真実を知る”ということは、本当の自分と向き合うことなんですよね。そうすれば、自分にとって何が一番、大切なのか見えてくる。ベルはそこがしっかりできているんだけど、野獣は自分とちゃんと向き合ってこなかったから苦しんでいる。でも、自分とちゃんと向き合うことで、相手を受け入れて、優しくなれるんだと思います」(山崎)

ベルと野獣(王子)は共に時間を過ごす中で、相手の内面にある知性や優しさを発見し、惹かれ合っていく。と同時に、ふたりが“自分自身と向き合う”ドラマも本作には描かれている。このポイントに注目して改めて映画を観ると、これまで気づかなかったキャラクターの感情の変化や、昆と山崎が役にこめた想いを発見することができるのではないだろうか。

『美女と野獣』
公開中

最終更新:4/28(金) 7:00
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