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写真週刊誌じゃない「FOCUS」のターゲット

4/28(金) 16:30配信

ニュースイッチ

スパコン「京」へのステップアップに。中小企業も使いやすく

 「FOCUS」(フォーカス)と聞くと、一世を風靡(ふうび)した新潮社発刊の写真週刊誌(2001年休刊)を思い出す人は多いだろう。同じ略称を持つ組織が神戸市にある。スーパーコンピューターを企業主体に貸し出す国内唯一の公的機関、計算科学振興財団だ。

 11年4月に「FOCUSスパコン」の供用を開始し、利用者は年々増加。直近の16年度は過去最高の163法人が利用した。基本料金はスパコン1台で1時間100―500円と手頃だ。製造業の利用が過半数を占め、製品開発期間の短縮など効果は高い。

 神戸には理化学研究所の世界最高水準のスパコン「京」も立地する。FOCUSと京は施設が隣接し、入門的にFOCUSを使い、京へステップアップさせる役割も果たす。

 ただ、中小企業にとってスパコンは依然としてハードルが高い。中小の活用を促すため、利用相談やセミナーも実施しているが、新規利用を増やすのは難しい。

 FOCUSの役割は、中小を含む企業が抵抗なく高度なスパコンを利用できるようにすることだ。毎年4月にスパコン活用事例集を発刊し、身近な利用例も紹介する。より関心をもってもらうため、写真週刊誌のような“つかみ”の情報発信も大事だろう。

最終更新:4/28(金) 16:30
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