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読み上げ機器・スマホでバリアフリー 沖縄の路線バス全情報を音声案内

4/28(金) 16:50配信

沖縄タイムス

 NPO法人バリアフリーネットワーク会議(親川修代表)がこのほど、離島を含む沖縄県内全てのバス路線について、視覚障がいのある人々向けに音声で案内するサービスを始めた。これまで路線の一部は音声化していたが、全路線を網羅したのは県内初。視覚障がい者が持っている自動読み上げ機器にウェブサイト「県バリアフリーマップ」のデータを読み込むことで、音声化する。県内在住者にとっては生活の足、県外在住者にとっては観光に役立つとみている。(政経部・平島夏実)

 「県バリアフリーマップ」には、本島だけでなく宮古、八重山の計15離島のバス路線を掲載。高速バスや沖縄都市モノレールの情報も盛り込んだ。データをSDカードに落とし、自動読み上げ機器「デイジー」に挿入することで、データを音声化する。デイジーは市町村から貸与される機器。県内では視覚障がい者約4200人のうち約4割が持っているという。

 提供するデータは、路線別と目的地別の2種類。路線別では、バスの系統番号が順番に読み上げられ、指定すると「那覇港近くの三重城から那覇市東部の新川営業所まで走ります」「頻繁に走ります」などと案内される。目的地別では、まず「本島南部」「本島中部」などのエリアが読み上げられ、指定すると市町村、さらに「国際通り」「識名園」などの施設名が読み上げられる。行き先は、観光地や市役所、主な病院など県内約300カ所から選べる。

 バリアフリーネットワーク会議は将来的に時刻表も音声化したい考え。データが入ったSDカードの貸し出しも検討している。視覚障がい者の中には画面上の文字を音声化するシステムを入れたスマートフォンを使う人もいることから、「県バリアフリーマップ」はスマホでも対応できるようリニューアルした。

 バリアフリーネットワーク会議の嶋田英史さんは「視覚障がいのある人は自分で車を運転するわけにはいかない。自由に外出できる社会の仕組みを整えたい」と話している。

最終更新:4/28(金) 16:50
沖縄タイムス