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翁長知事「気持ちのずれ、埋まらない」 沖縄・米軍属事件から1年、理不尽さ訴え

4/28(金) 11:50配信

沖縄タイムス

 沖縄県の翁長雄志知事は28日午前、県庁で記者会見し、元米海兵隊員で、軍属だった男による女性暴行殺害事件について、「国と米軍と私たちの気持ちのずれが、ずっと埋まらない。心苦しいが、この事態を必ず打破する気持ちを新たにしている」と述べた。米軍の関係する悲惨な事件、事故をなくすには基地の整理縮小しかないとの認識を示し、沖縄に基地が集中する理不尽さを全国に、世界に訴え続けると強調した。

 また、事件後の昨年12月に名護市内でオスプレイが墜落、同型機の訓練が6日後に再開されたことに触れ、「(日米両政府が)当事者意識を持たずに(沖縄不在で)日米合同委員会などの物事が進んでいるという意味でも(うるま市の事件以降)変わっておらず、悲しい事件が(今後も)起こりうる」と厳しい表情を見せた。

 サンフランシスコ講和条約の発効から65年を迎えた受け止めとして「4年前に政府主催で主権回復の日を祝って以降、基地問題を含むいろんな形で政府と県、本土と沖縄のすれ違いがある」と指摘。安倍晋三首相らとの対話で、日本の主権から沖縄が切り離された時期への言及がないことから「沖縄の主張に対し、議論が成り立つのかと感じる。魂の飢餓感という言葉を使うが、思いが伝わらない」と話した。

 一方、2016年度の有効求人倍率が1972年の沖縄返還後初めて1倍を超えたことに「過去にない良い数字が出た。失業率も年度を通して4%台と改善。沖縄経済の実質成長率が全国1位であり、良い形でアジアのダイナミズムなどを取り入れいろんな分野で発展している」と評価した。

 また、16年度の公共事業の契約率が91・3%と、8年ぶりに90%を超えたことや、17年度の観光客数を対前年度比73万人増の950万人に設定したことなどを発表した。

最終更新:4/28(金) 11:50
沖縄タイムス