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【特集】減らない“違法民泊” ミナミの現状

4/28(金) 15:42配信

毎日放送

民泊とは空き家やマンションの一室を旅行客に有料で貸すビジネスのこと。大阪市では去年10月にホテル不足を解消しようと国の特区制度を活用し、一定のルールを設けて民泊営業を認める条例を定めました。条例がスタートして半年、しかし違法民泊が今なお減らない現状があります。市内でも多いといわれるミナミ周辺を取材しました。

分譲マンションで“異変”

「この辺ガラガラとキャリーバッグ持っていくのはやはり騒音にもなりますし、やめてほしい。本当にやめてほしい」(住人の男性)

と、怒りをあらわにするのは、大阪市中央区の分譲マンションに住む男性。2年ぐらい前からマンションにある異変が起き始めたといいます。

「ここからたばこのポイ捨て。去年の夏くらいは下にゴミが落ちていた」(住人の男性)

マンションのあちこちでゴミが目立つようになり、不審に思った住民らが防犯カメラをチェックすると、そこには思わぬ光景が広がっていました。

「これが(今年)1月1日の画像ですね」(住人の男性)

マンション1階のエントランス。元日の夜7時過ぎに映っていたのは、外国人と思われる団体。大きなスーツケースを持って続々とマンションに入ってきます。その数10人以上。一行は部屋の前の廊下に移動。すると鍵を開け、3LDKの部屋に全員が入っていきました。

「これだけ団体で入ってくると恐怖感。言葉がわからないから注意もできない」(住人の男性)

外国人は宿泊したとみられ、マンションの管理組合は民泊を認めていないため、この部屋は「違法民泊」の可能性が高いのです。団体が入っていった部屋の隣の住民も、マナーの悪さに困り果てています。

「門に子どもたちの傘とか日ごろ使っている傘をかけているのですが、その傘を少しの間、拝借されたり。常識というかモラルも国民で違う、常識も違うし」(隣に住む女性)

ミナミの違法民泊事情

春の観光シーズンで連日、多くの外国人観光客が訪れる大阪。慢性的なホテル不足の解決策として、大阪市は去年10月からマンションの空き部屋などを観光客に有料で提供できる民泊条例を施行しました。制度が始まって半年、民泊ビジネスに参入する業者は増えていますが、認定件数はまだ67件。一方で、違法民泊は市内で1万件以上あるといわれているのです。

違法民泊の実態はどんなものなのか?夜のミナミを調査すると…スマートフォンや地図を片手に歩き回る外国人の姿が。そして防犯カメラに大勢の外国人が映っていたあのマンションには…

「夜7時半です、3人組が入りました」(記者)

このマンションは分譲で98部屋ありますが、このうち少なくとも10部屋で違法民泊の疑いがあり、しかもその部屋のオーナーはほとんどが外国人だといいます。取材班が出てきた人たちに話を聞くと…

Q.ここに住んでいるのですか?
「友達の家に泊まっていたの」
Q.何日間?
「5日間よ」

7階の友人宅に宿泊したという台湾人一家。管理人によるとそのフロアには違法民泊の疑いが。次は韓国から来たという5人組の女性。

Q.ここで何をしているのですか?
「旅行に来たの、ゲストハウスよ」
Q.どうやって探したのですか?
「インターネットで探したの」
Q.おいくらですか?
「1日、1万4000円ね」

こちらはインターネットのサイトから予約した民泊だと認めました。そしてこの日、裏口の近くに不審な箱の形をした鍵がついているのを住人が見つけました。中には鍵が入っていて民泊利用者が取り出して使っているようです。

「ひどすぎますよね、民泊禁止のマンションですから。こういうことやってること自体がひどいじゃないですか」(住人男性)

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最終更新:7/20(木) 16:50
毎日放送