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【ブラジル】ベネズエラ人の入国 3年間で1万2000人に=ロライマ州

4/29(土) 5:51配信

サンパウロ新聞

 国際人権NGO(非政府組織)ヒューマン・ライツ・ウォッチは18日に公表した報告書で、政治および経済的な危機によりベネズエラからブラジルに入国するベネズエラ人が急増しているため、国境を接する北部ロライマ州の保健サービスに大きな影響を及ぼしていると指摘した。同団体が公式データを基に行った集計によれば、2014年以降ブラジルへ入国したベネズエラ人は1万2000人に上り、昨年1月から11月の期間のみで7100人が入国しているという。アジェンシア・ブラジルが同日付で伝えた。

 この報告書では、ロライマ州の主要な病院で、ベネズエラから来た患者の数がますます増加している事が示されている。国境のパカライマ市の病院では、応対された来院者の80%がベネズエラ人だという。同報告書では、「ガーゼ、静脈内輸液、注射器などの必要不可欠な医療材料や、子供用のパラセタモールなどの基本的な薬の保管量がかなり低い水準となっている」と指摘されている。

 聞き取り調査の対象となった65人のベネズエラ人の大部分が、ブラジルへ来た理由の一つとして病院で診察を受けることを挙げたという。

 同州の主要医療機関である州都ボア・ビスタのロライマ総合病院では、昨年1年間で7600人のベネズエラ人に対応している。報告書では、「ブラジルの医療専門家によると、ベネズエラ人はブラジル人よりも症状がより深刻な状態で病院を訪れる場合が多い。自国で適切な治療を受けていないからだ」と指摘し、エイズや結核、マラリアといった病気も挙げられている。入院率も、ブラジル人が7%である一方、ベネズエラ人は20%となっている。

 ベネズエラから移り住む人の数は、他の南米諸国でも劇的に増加しているという。アルゼンチンでは、ベネズエラ人への一時的な滞在許可件数が14年の1777件から15年は4707件に増加した。チリでは13年の1463件に対し、15年は8381件となっている。ペルーの場合は、13年には180人だったベネズエラ人の登録者数が、15年に1445人、16年には1543人へと増加している。

 ブラジルでは、入国数の増加に加えて、ベネズエラ人による難民申請件数も大幅に増えている。13年には54件だったが、昨年は1月から11月の期間に2595件となっているという。

サンパウロ新聞

最終更新:4/29(土) 5:51
サンパウロ新聞