ここから本文です

横浜戦で“ダブルダブル”のスパングラー、初代王者を目指す川崎のラストピースが完全復活

4/29(土) 12:33配信

バスケットボールキング

 4月28日に行われたB1リーグ第30節第1戦、川崎ブレイブサンダースはホームの川崎市とどろきアリーナで横浜ビー・コルセアーズと対戦し、92-63で勝利。攻守に充実した内容で、9日間で5試合をこなす過密日程の初戦を快勝で飾った。

 川崎は試合開始序盤、横浜に連続得点を与えて先手を奪われるも、栗原貴宏やジェフ磨々道といったセカンドユニットの選手を投入して徐々に落ち着きを取り戻した。辻直人を中心に第1クォーターだけで4本の3ポイントシュートを決めるなど、すぐさま逆転に成功。第2クォーター以降もジェイソン・ウォッシュバーン、ジェフリー・パーマーらインサイドの強さを活かそうとする横浜に対し、厳しいディフェンスで自由なオフェンスを許さず、ターンオーバーからのファーストブレイクなどでさらにリードを広げる。75-46で迎えた第4クォーターは、ここまでプレータイムの少ない選手を投入し、辻、ニック・ファジーカスらを休ませつつ試合を締めくくった。

 すでに中地区優勝を決めている川崎だが、Bリーグ初代チャンピオンに向けて最後の1ピースが帰ってきた。前節のサンロッカーズ渋谷戦で約3カ月ぶりに戦列復帰を果たし、ホームでの復帰初戦を迎えたライアン・スパングラーだ。持ち前の高さと機動力を活かして18得点10リバウンドと“ダブルダブル”の活躍で勝利に大きく貢献。チャンピオンシップまで残り2週間、頼れるスコアラーの帰還はチームにとって非常に心強いものとなった。

 SR渋谷との第2戦では14得点をマークするなどまずまずのパフォーマンスを見せていたが、北卓也ヘッドコーチによれば「若干抑え気味にプレーしていたし、後半はスタミナ切れを起こしていて、まだまだベストとは言えない」という状態だった。しかし、この日は前半からエンジン全開。試合開始直後には欠場時にチームのウィークポイントとなっていたオフェンスリバウンドをもぎ取ってセカンドチャンスでの得点を奪うと、ファイパブ月瑠のシュートをブロックショットで防ぐなど、攻守にわたり躍動した。また、スパングラー自身がこの日のベストプレーに挙げた第2クォーター残り9分44秒での磨々道とのコンビネーションを含め、試合をとおして3つのダンクを披露。公式戦復帰から1週間とは思えないプレーで横浜のディフェンスを翻ろうした。

 負傷した左ひざを含むコンディションは「ひざは全く痛くない。(フィットネスに関しても)24分プレーしたが息も上がらなかったし、かなり状態はよくなっている」と、回復が順調であることをアピールした。

 北HCは「オフェンスももちろん良かったが、今日はディフェンス面が向上していた。特にチームディフェンスについて、他の選手との関係がよくなってきた」と、コンディションのみならず、ディフェンスの連動性が向上したことを評価。スパングラーの完全復活により、オンザコート2による「2-1-1-2」の構成が組めるようになることも、川崎の戦術において非常に優位に働くだろう。

 ホームでの先発復帰戦に「温かく迎えてくれて、非常に気持ちよくプレーできた」とファンへの感謝を述べたスパングラー。ラストピースがそろった今、Bリーグ初代王者に向けて、川崎の準備は着々と整っている。

文=山口晋平

BASKETBALL KING