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<ボーイズラブ>「それってBL?」 腐女子が感じる違和感の正体

4/30(日) 21:30配信

まんたんウェブ

 「BL(ボーイズラブ)」という言葉や概念が、バラエティー番組や一般誌の特集で取り上げられるケースも増えてきた。しかし、“腐女子”にとっては取り上げられ方に違和感を覚えることも少なくないという。自身も“腐女子”という“オタレント”の小新井涼さんが、その違和感を独自の視点で分析する。

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 男性キャラ同士が結ぶ“友情以上の絆”に思わず妄想をかき立てられてしまう、女性人気の高い作品は昔からたくさんあります。少し前だと「TIGER&BUNNY」、最近だと「ユーリ!!! on ICE」などがそうでしょうか。ところが最近、そうした作品を語る際に、一般誌でも「BL(ボーイズラブ)」という言葉が使われているのを目にすることが増え、いわゆる“腐女子”である自分は少し違和感を覚えています。というのも、一般誌やテレビで“普段BLを嗜好しない人が使うBL”と、“BLをたしなむ人が思うBL”とでは、その言葉の意味が違っているように感じるのです。果たしてその違いとは、違和感の原因とは何なのでしょうか。

 まずは違和感の原因ですが、それにはBLをたしなむ者の鉄のオキテ「公の場では絶対にBLを語らない」が、関係していると思います。ちなみにここでいうBLとは、公式設定としてBLが描写される“オリジナル・商業BL”というよりも、アニメ作品やマンガなどを元にした“パロディーのBL(前者と区別するため「やおい」と呼ばれることもあります)”のことを指します。

 そこで語られるBLは、原作とは違う世界線での出来事、いわば完全な“ファンタジー”です。たとえ原作にBLをほのめかす描写が含まれていたのだとしても、たとえそれが制作者の意図したものであったとしても、それらはBLと呼んだ途端、勝手に妄想したアンオフィシャルな設定になります。BLをたしなむ人にとっては、BLをたしなまない人も目にするような場で、そうした非公式な妄想を語ってしまうのは、完全なマナー違反なのです。作品を語る際に公然とBLという言葉が使われているのをみて、違和感を覚えてしまうのはそのためでしょう。それはBLをたしなむ人にとって、秘密を暴かれるような、必死に隠していた遊び場に土足で入られるような、危機感と羞恥心を抱かせることなのです。

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最終更新:4/30(日) 21:30
まんたんウェブ