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北朝鮮新型ミサイル、本当に失敗? 米国刺激考慮でわざと爆発と指摘の声も

スポーツ報知 4/30(日) 6:04配信

 ゴールデンウィーク初日に、日本国内がミサイルに脅かされた。北朝鮮は29日午前5時半ごろ、内陸部の平安南道北倉付近から北東方向に弾道ミサイル1発を発射した。米メディアは政府当局者の話として、発射されたのは新型中距離弾道ミサイル「KN17」とみられると報道。ミサイルの正体はよく分かっておらず、飛距離が約50キロだったのも実験失敗と意図的な飛距離抑止との双方の見方があるが、米朝間の緊張がさらに高まったことは確実だ。

【写真】攻撃演習を視察する金正恩朝鮮労働党委員長

 「Xデー」とも言われた25日が何事もなく過ぎ去ったのもつかの間、最大9連休となるゴールデンウィークを迎え、各地に繰り出そうとしていた人たちをヒヤリとさせる“謎のミサイル”発射が実行された。

 米太平洋軍や韓国軍などによると、米軍が「KN17」と呼ぶミサイルは高度約70キロまで上昇。数分間飛行した。聯合ニュースは空中で爆発したと報じたが、日本政府は約50キロ飛行し、北朝鮮内陸部に落下したとの見方を示して、厳重抗議した。

 KN17の性能などについては、詳細なデータがなく、北朝鮮が保有する新型兵器とみられている。北朝鮮のミサイル発射は今月に入り5、16日と行われており、16日に東部新浦から発射され、4~5秒で爆発したとされるミサイルもKN17だったと伝えられた。

 米専門家や韓国メディアは、KN17は今月15日の故・金日成主席の生誕記念日「太陽節」の軍事パレードに登場した、弾頭部分に4枚の羽が付いた対艦ミサイルと分析。移動する標的を追って針路修正する機能を目指している可能性がある。一方で、これがKN17かどうか、懐疑的な見方もある。

 韓国軍は発射は失敗と報道。ただ、今月3回の弾道ミサイルがいずれも飛距離が極端に短かったり直後に爆発したことから、失敗を装った可能性を指摘する防衛省の幹部も。「不自然なくらい失敗続き」なのは米国を刺激しすぎないためと推測する。また、別の幹部は発射地点が最近は使用されておらず、住民に被害が出かねない内陸部だったことに注目。国内のどこからでも発射できると誇示する狙いもあったと指摘し「新しい技術を試そうとした可能性もある」と話した。

 この日、米空母カール・ビンソンは長崎県沖の対馬海峡を抜け日本海入り。一連の発射は、接近に対抗する狙いもあると推測される。海上自衛隊の護衛艦と日本海で共同訓練を実施した後、韓国海軍とも訓練を行った。トランプ米政権は軍事、経済、外交の全方位で圧力を強めているが、北朝鮮が実力行使し、挑発していることから、日米韓は強い警戒感を持っている。

最終更新:4/30(日) 8:35

スポーツ報知