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「同性カップルの里親」はこうやって誕生した。立役者が語った舞台裏

4/30(日) 17:20配信

BuzzFeed Japan

大阪の同性カップルが「里親」と認定され、子どもを育て始めたーー。そんなニュースがこの4月、全国を駆け巡った。突然、降ってわいたように見える話だが、その背景には、あるNPOの活動があった。LGBTを里親と認めるよう活動してきた一般社団法人「レインボーフォスターケア」の藤めぐみ代表に話を聞いた。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】

大きな誤解

私は2013年、「同性カップルも里親に」と掲げ、レインボーフォスターケアを立ち上げました。

そのとき、一番多かった反応は、「法律を変えなきゃ無理だよ」「どうせ法改正をするなら、同性婚の実現をめざす方がいい」というものでした。

LGBTが里親として子育てをすることに、おおむね賛成という人たちですら、そうした認識でした。

これは大きな誤解でした。

実は、もともと法律上は、同性カップルも里親になれるんです。

過去に児童虐待をした人はダメとか、養育についての熱意がないとダメといった法令はあります。でも、同性カップルがダメとはどこにも書いていないんですね。

だから私としては、LGBTの里親認定は、現場の意識さえ変われば、すぐにでも実現できると考えました。

あまり知られていなかった「里親」制度

でも、「法改正が必要」という誤解をとくのは、簡単なことではありませんでした。

いくら「法律上は大丈夫ですよ」と説明しても、なかなか信用してもらえない。日本を見渡しても、私の他にそういう活動をしているNPOはありませんでした。そうした議論をしている法律家もいませんでした。

そもそも里親は、日本ではそこまで一般的に知られている制度ではありません。「特別養子縁組」との勘違いも多い。

里親は、18歳になるまでの一定期間だけ、子どもをあずかって育てる制度。特別養子縁組は、生まれたときの親との関係をたち切って、新たな親子関係をつくるもの。かなり違いますよね。

だから里親の要件は、養子縁組よりも緩やかです。シングルファザー、シングルマザー、成人した子と母の組み合わせなど、いろんな里親が子どもを育てています。

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最終更新:4/30(日) 17:58
BuzzFeed Japan