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「やめちまえ!」“ジュノンボーイ”溝端淳平を覚醒させた、世界のニナガワの罵倒

4/30(日) 10:50配信

dmenu映画

タツノコプロ55周年記念企画として伝説のヒーローアニメを実写映画化した『破裏拳ポリマー』(5月13日公開)に主演する、俳優の溝端淳平。本格的アクションに初挑戦し、ヒーローに初めて変身。昨年にはNHKBSドラマ「立花登青春手控え」で時代劇に初主演するなど、俳優生活10周年を初尽くしという新鮮さで迎えている。“ジュノンボーイ”というアイドル的肩書からスタートした溝端。そんな彼を現在の“俳優”という姿に変化させたのは、演出家の故・蜷川幸雄さんの罵倒にあった。

10代デビュー直後から順風満帆

地元・和歌山から上京した時期をはっきりと覚えている。「2007年3月中旬の16歳の頃。その段階で『世界ウルルン滞在記“ルネサンス“』の司会とテレビドラマ『生徒諸君!』の仕事が決まっていて、それからすぐに映画『DIVE!!』のオーディションがあって、映画デビューが決まりました」とスタートダッシュには凄まじいものがあった。立て続けに入る仕事、広がる知名度と人気。だが責任と期待が小さな背中に同時にのしかかる。

「ありがたいことにデビューすぐからお仕事に恵まれました。でもその一つ一つは大勢の大人の方々が関わる大きな企画や大きな商業です。自分の心にあったのは、大人たちの期待や言われたことに対してそれ以上のものを提供しなければいけない、という焦り。それだけに俳優業は与えられた仕事という意識が強く、楽しんでお芝居をするということがありませんでした。ステージのあまりの大きさに重荷を背負った気分でいたんでしょう」。

自分で選んだ道とはいえども、一般的な職業とはかけ離れた世界。自分の知らない大勢の人たちが自分のことを知っている。本当の自分ではないはずの自分の姿が、あたかも本質であるかのように語られる。それに合わせざるを得ない状況もあるだろう。次第に自分という存在が、何なのかわからなくなってくる。

「パブリックイメージとして語られる理想的自分や、自分が思っている本当の自分という存在。色々な自分との折り合いがつかなくて、自分のアイデンティティってなんだ!?とか、答えの出ないような事ばかりを考えてしまうマイナス思考。23歳くらいの時が一番しんどかったですね」。答えの出ない悩みは、考えれば考えるほどにドツボにハマる。そして抜け出せなくなる。

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最終更新:4/30(日) 10:50
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