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貴重な建物、広く知って 葉山、旧東伏見宮別邸でイベント

4/30(日) 9:03配信

カナロコ by 神奈川新聞

 国登録有形文化財に登録された葉山町堀内の旧東伏見宮別邸(イエズス孝女会修道院旧館)で29日、町内在住のアーティストが観客の目の前で作品を描き上げるイベントが行われた。皇族の別荘だった貴重な建物を広く知ってもらおうと企画され、来場者は優美な筆遣いに息をのんだ。

 別邸は1914年に東伏見宮依仁(よりひと)親王の別邸として建てられ、戦後イエズス孝女会の修道院となった。水墨画スタイルの美人画や水彩画でブランド広告などを手掛けるOHGUSHIさん(39)が、アートイベントが別邸保存への一助になればと企画した。

 床に縦2メートル、横1・4メートルの和紙を用意。ピアノとバイオリンの生演奏と、親子連れら約80人が見守る中、墨の濃淡で女性の表情や髪のかすかな動きを表現。最後に色気漂う唇を描き上げた。OHGUSHIさんは「皆さんと幸せな時間を過ごせた。自分のまちの大事な建物を残していくため、これからも続けたい」と話した。

 葉山芸術祭の一企画であるアート展「ICON(イコン)/OHGUSHI」の一環。30日、5月6~7日の午前11時~午後5時、別邸内にOHGUSHIさんの作品約60点が展示される。