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「七尾和婚」通り彩る 一本杉、花嫁のれん展開幕

4/30(日) 1:47配信

北國新聞社

 石川、富山両県に伝わる嫁入り道具「花嫁のれん」を集めた「第14回花嫁のれん展」(北國新聞社後援)は29日、七尾市一本杉通りで開幕した。市中心部の商店や民家64軒に計170枚ののれんが飾られ、市民や観光客が華やかな柄に見入り、娘の幸せを願う親心を感じ取った。オープニングイベントとして花嫁道中も繰り広げられ、優雅な「七尾和婚」で商店街は活気と笑顔に包まれた。

 花嫁道中は、東京から移住し、七尾市白馬町でイタリア料理店を営む平田明(めい)珠(じゅ)さん(31)と、富山市出身の靖子さん(32)夫婦が行った。羽織袴(はおりはかま)と色打掛(いろうちかけ)に身を包んだ2人は、青柏祭(せいはくさい)のでか山を運行する魚町木(うおまちき)遣(や)り衆の先導で、親族やお手引きの子どもたちと通りを練り、住民の祝福を受けた。

 花嫁のれん館では、昔ながらの婚礼儀式である「合わせ水」や「のれんくぐり」などを行い、家庭を築く気持ちを新たにした。平田さんは、魚町の若衆による七尾まだらの演舞に感動したとし「縁もゆかりもない土地でこうして祝福され、ここで商売をやっていく力になった」と話した。

 仙対橋で行われた開幕式では、一本杉通り振興会の浦辺義徳会長が開幕宣言し、来賓の七尾商工会議所の大林重治会頭が祝辞を述べた。

 花嫁のれん展では、県内のほか、氷見市の民宿や料理店の女将(おかみ)らでつくる「ひみ鳳の会」が寄せたのれんも飾られた。

 喫茶店「茜屋 珈琲茶房」では、今年2月に101歳で亡くなった、氷見市の女性の花嫁のれんが飾られ「嫁いで数カ月後に氷見の大火に遭いましたが、嫁入り道具とともに持ち出されて無事でした」と説明が添えられた。和菓子店「花月」では、婿入りした際に使われる「花婿のれん」が展示された。花嫁のれん展は5月14日まで。

 花嫁のれん館は29日、開館1周年記念事業として、先着100人の入館者に「花嫁まんじゅう」を贈った。まんじゅうは「花月」が提供した。5月5日まで計550個を配る。

北國新聞社

最終更新:4/30(日) 1:47
北國新聞社