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まだ尾を引くヤクルト山田らWBC後遺症組と巨人坂本ら好調組の明暗のなぜ

5/2(火) 5:00配信

THE PAGE

プロ野球の開幕からちょうど1か月が経過したが、ヤクルトの山田哲人、巨人の小林誠司らは、今なお“WBC後遺症”を克服できないでいる。山田はこの5試合、24打席ヒットがなく、打率は.191。2年連続トリプルスリーの面影はない。苦しみ続けて大スランプである。小林は、30日のヤクルト戦でようやく今季初打点を記録したが、まだ打率は.153で、規定打率に達している打者で最下位を独走中だ。
 内転筋を痛め登録を抹消されていた日ハムの中田翔も27日のソフトバンク戦では試合を決める3ランを放ったが、まだ打率は.170と低迷中だ。

 一方、WBCの勢いをそのままシーズンに持ち込んたバッターもいる。巨人の坂本勇人は、打撃10傑の3位を維持するなど、好調をキープしている。西武の秋山翔悟も開幕当初は、骨折していた足の指の影響で調子が上がらなかったが、その後、本塁打を量産しながら右肩上がりに調子を上げている。ソフトバンクの内川聖一もコンスタントに打っている。

 別表に主なWBC出場組の成績を表にしたが、彼らの明暗を分けることになったものは一体何だろう。

 北京五輪の日本代表チームでチーフスコアラーを務めた三宅博さんは、こんな見方をしている。

「私は、ひとつは打撃フォームが影響していると見ていた。足を上げるか、上げないか。いわゆる反動をつけるバッターは、海外の動くボールへの対応が難しいから、元に戻す調整にも時間がかかる。ヤクルトの山田、日ハムの中田、ソフトバンクの松田らは、その典型。だが、ノーステップ打法で、ぶれをできるだけなくしている理想的な筒香でさえ狂った。92打席ぶりの本塁打は出たが、まだ本来の角度で打球が上がらない。
 なぜか? と考えたとき、強振という共通項にぶちあたる。WBCの対戦チームの動くボールに対応するために、強く振った打者ほど、後遺症が出ている。強く振ろうとすると、必然、上半身が開くし、無駄な動きが加わる。一方、坂本や秋山、バットコントロール力を持つ内川らは、WBCで強く振るということをせず、コンパクトにセンター返しを軸とした軽打に徹していたようも思える。WBCで強振をしてこなかったバッターは、NPBの野球に戻ったときにも違和感がなかったのではないか」

 確かに日ハムの中田翔もWBC期間中、「フルスイング」というこだわりを持ち続けてきた。動くボールに対応するためには、ポイントをひきつけると同時に、パワフルなスイングが必要とされる。結果、中田は、WBCで3本塁打、山田も2本塁打をマークした。だが、そのツケは、NPBに戻るとタイミングの“ぶれ”となって出てしまったのかもしれない。

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最終更新:5/2(火) 13:20
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