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テック株投資が過去9年で最高水準に 潮流の変化を警告ーーバンカメ

5/1(月) 17:10配信

ZUU online

ファンド・マネージャーによるテクノロジー株への投資が、過去9年で最高水準に達している ことがバンク・オブ・アメリカの報告で判明した。ファンド・マネージャーはテク株を24%オーバーウェイト(ベンチマークより高く)しており、テック投資は過熱傾向にある。

ここ数年、テック株市場のゆがみを表すアルファ値が分析結果に見られることから、「売却時期にはいる」可能性が指摘されている。

■快進撃続く大手テック企業株の比重を倍増

ファンド・マネージャーが「リスクを覚悟でテック関連株の比重を倍増させている」背景には、Amazon、Apple、Alphabetを含むテク企業の快進撃があることはいうまでもない。
最新の四半期報告 によると、Amazon はAmazon Web Servicesの収益だけでも36億6000万ドル(前四半期比43%増)を弾きだした。単純計算すると、年間146億ドルの収益が見こめることになる。

Microsoftもクラウド事業「Intelligent Cloud 」の収益が68億ドル(11%増)、「Productivity and Business Processes」の収益が74億ドルなど、期待どおりの増益が見せた。

こうしたテック企業の勢いは、通常株との差に歴然と表れている。一例を挙げると、過去1年でS&P500が7%上昇したのに対し、Apple、Microsoft、Alphabet、Facebookなどの大型テク株で構成された「テクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLK)」 は12%という驚異的な数字を打ちだしている(FactSetデータ)。

■アナリストは潮流の変化を懸念

しかし価格上昇が永遠に続くという保証はなさそうだ。4月にはいり、バンカメのエクイティ・アナリスト、サヴィタ・スブラマニアン氏は、こうした好調ぶりの裏に潮流が変わる兆しが見え始めていると警告。

「最もアンダーウェイト(ベンチマークより低い)な株10種を購入し、最もオーバーウェイトな株を売却する」という風潮が数年にわたり続いたことで、「予想投資収益率」と「均衡期待投資収益率」に大幅な差異が生じているという。

最もオーバーウェイト傾向が強くみられるのはGoogle株で、保有株のおよそ60%を占める勢いだ。Alphabet 、コムキャストも50%を上回り、Amazonがそれに続く。

テック株とは対照的にアンダーウェイトに転じているのは、資材・エネルギー投資だ。2010年のデータと比較すると、資材株は8%もベンチマークより低い水準に落ちこんでいる。
テック株が数年継続して常にオーバーウェイトのリスクをとれるほど、安定した領域ではないという実例は多数ある。最も最近の例では、米大統領選挙後、一時的にテク株売りが殺到するという動きが見られた。下落は「新政策の影響に対する懸念」や「急激な上昇の反動」として受けとめられた。(アレン琴子、英国在住フリーランスライター)

最終更新:5/1(月) 17:10
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