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あるカップルがトランプ大統領の就任を前に結婚を決意した”わけ”

5/1(月) 11:00配信

BuzzFeed Japan

「初対面のとき、ちょー失礼だったんだよ、こいつ」。日本人の林康紀さん(25歳)が、笑いながらBuzzFeed Newsに語った。アメリカ人のマシュー・クスソクさん(32歳)と出会った当時を懐かしむ。そんな2人は、ゲイのカップル。2016年、アメリカで結婚した。【BuzzFeed Japan / 瀬谷 健介】

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出会いは、その1年ほど前。新宿二丁目のゲイバーだった。康紀さんが「調子どう?」と話しかけた相手が、マシューさんだった。

「なんで君と話さなきゃいけないの?僕と会話するのに値する人間かどうか説明して」

そんなマシューさんの返答だったが、康紀さんは怖気づかなかった。

「はあ?ってなって。当時、起業して経営していたLGBT向けサービスを提供する会社のことや将来のビジョンの話をして、『話すに値するっしょ?俺』って言ったの」
マシューさんは、少し照れながら「がんばってくれて嬉しかった」と振り返る。バーでの会話は弾み、その後にデートを重ねた。3ヶ月後に恋人の関係になり、同棲を始めた。

シングル同士では得られないもの

「僕らにとって、結婚はパートナーシップ。『I love you so much!』だけのロマンチックなものではないんだ」

2人は愛し合っている。しかし、結婚の決め手は、それだけではなかった。彼らが必要としたのは、シングル同士では得られない「権利」だった。

互いの人生の目的や価値観が似ていた。いろんな国に一緒に遊びに行き、いつか海外で働いて2人で暮らすーー。未婚の場合、暮らしたい国で仕事を見つけなければビザを取得できず、一緒に暮らせない恐れがある。

マシューさんは大学の英語教師で、康紀さんはIT系のスタートアップ企業に勤める。どちらも職を確保できる保証はない。そんな会話をするうち、「結婚しよう」と自然に決まった。

同性婚を認める国なら、どちらかが仕事を見つければ、配偶者ビザを利用して2人で暮らせる。また、税金の控除もあるし、例えば一方が病気になったときには、もう一方は有給休暇をもらえて看病に専念できる。

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最終更新:5/1(月) 11:00
BuzzFeed Japan