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<世界盆栽大会>至宝展に4万5千人 30日閉幕、盆栽文化を未来へ

5/1(月) 10:30配信

埼玉新聞

 世界の盆栽愛好家が一堂に集い、文化の普及や技術向上を目的に埼玉県のさいたま市内で行われた「第8回世界盆栽大会」が30日閉幕した。主会場のさいたまスーパーアリーナで開かれた記念展示会「日本の盆栽水石至宝展」(埼玉新聞社など後援)には28日から3日間で4万5513人、同市北区の市大宮盆栽美術館には4日間で1万2350人が来場するなど、大勢の観客が日本を代表する銘品を堪能した。閉会式では盆栽文化を次世代へ継承するため、後継者の育成に積極的に取り組むとする「さいたま宣言」を採択。次回大会は2021年、オーストラリア・パース市で開かれる。

 同アリーナで行われた閉会式で、日本盆栽協会の福田次郎理事長は「世界中から来た皆さまにお礼を申し上げたい。盆栽水石至宝展では盆栽、水石の魅力に接していただけたと思う。かつてない規模とレベルの展示会ができた」とあいさつ。共催者の清水勇人さいたま市長は「今大会のテーマは『盆栽、次の100年へ』。盆栽文化の発展のために、この大会が新たなスタートととなることを期待する」と述べた。

 「さいたま宣言」には、同市が日本盆栽協会や世界の盆栽関係団体と協力し、積極的に後継者の育成に取り組むことなどを盛り込んだ。具体的には5月から自治体では全国初となる公的学習プログラム「さいたま国際盆栽アカデミー」を市大宮盆栽美術館に開講。地域ぐるみで盆栽の担い手を育成していく。

 世界盆栽友好連盟オーストラリア・ニュージーランド地区理事のリンゼイ・ベブさんは「さいたまの皆さん、素晴らしい大会を成し遂げ、おめでとう。これまでで最高の世界大会だった。パースの2021年をお楽しみに」と次回大会へ向けPR。福田理事長からベブ理事へ、大会トーチの引き継ぎも行われた。

 グランドフィナーレには地元の「岡田民五郎社中」による囃子(はやし)の演奏と獅子舞が登場。一緒になってステージ上で踊る観客もいるなどして盛り上がった。最後に、参加者全員で三本締めが行われ、4日間にわたる世界の「BONSAI」祭典が幕を下ろした。

 大会実行委員長の加藤初治さん(74)は閉会後、記者団に「大勢の皆さんのご理解を頂き、もう二度とない展示ができた。大勢の若い人、地元の小学生も来場し、若いころから盆栽を見る目が浸透した大会となった」と話した。

 大会は4月27日から30日まで、同アリーナや同市北区の「大宮盆栽村」、市大宮盆栽美術館、氷川神社などで行われた。国内開催は旧大宮市で行われた第1回大会以来、28年ぶり。各会場ごとの盆栽展示のほか、国内外の盆栽作家によるデモンストレーション(実演)などで盛り上がった。

最終更新:5/1(月) 10:30
埼玉新聞