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【インタビュー】安藤サクラ、偉大なる映画人たちの現場で「一生緩むことのない緊張感を得た」

5/1(月) 13:10配信

トレンドニュース(GYAO)

日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞を受賞するなど唯一無二の存在感を示す女優・安藤サクラ。そんな彼女の最新作は、高倉健をはじめ映画スターを撮り続けてきた降旗康男監督×木村大作キャメラマンという日本映画界のレジェンドが16度目のタッグを組んだ、映画『追憶』(5月6 日公開)だ。降旗監督が安藤の出演を熱望したというエピソードが語られると「監督が私のことを知っていたという事実にビックリ」とおどけてみせたが、それほどまでに「雲の上の存在」である人の現場で得たものはなんだったのだろうか。安藤に話を聞いた。

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■まさか自分が降旗監督や木村さんの絵の中に入るとは......

――降旗監督×木村キャメラマンという偉大なる方たちの現場でしたが、経験してみてどんなことを得ましたか?

安藤: まさか自分が降旗監督や大作さんの画の中に入るということは想像もしていなかったので、すごく緊張したというのが正直な感想です。そして撮影が終わってしばらくたった今でもその緊張感は続いているんです。

――その緊張感というのはどんなものなのでしょうか?

安藤:映画の歴史を作ってきた方たちの現場ですから、何でも見透かされてしまう恐怖みたいなものもありますし、すべてひっくるめて映画の中に飛び込んでゆく緊張感でしょうか。それは今も残っているし、生涯緩むことがないだろうし、緩ませたくないという思いもあります。そして、感動もしました。

――どんな部分に感動を?

安藤: (岡田准一、小栗旬、柄本佑ら)男性陣と監督たちに混ざって、私もロケ先ではよく食事をしたり、お酒を飲んだりさせていただいていたのですが、世代を超えて映画作りを全力で楽しんでいたんです。そのみなさんの勢いがものすごくかっこ良くて、また一つ、歴史的瞬間を目撃した気持ちになりました。

――涼子という役柄は、非常に難しいと思いましたが、脚本を読んだとき、すんなりとイメージできたのでしょうか?

安藤: 普段は自分の役柄だったり、少し偏った視点で脚本を読んでしまいがちですが、この作品は物語に集中して読む事ができました。だからあまり涼子という役を意識する前にただ、ただ、降旗監督の作品で、こんな重厚な物語が展開するということで、すぐ「やりたい!」って手を上げてしまったんです。そのあとに「ちょっと待てよ、ものすごく難しい役なんじゃないのか」って思いました(笑)。

――そこからどんな形で役にアプローチしていったのでしょうか?

安藤: 頭の中で整理するのが難しい役でした。体を売っていたという側面と、一方で、子どもたちに対しては包み込むような愛情を......。子どもたちの目にどう映るかが重要だと感じました。彼らの素直な目に何が映るのだろうかということ。そこにうそがあったら、降旗監督は見抜くだろうし、大作さんのフィルムにも映ってしまう。そう思って、子どもたちとは時間をかけてコミュニケーションをとって、関係を築いていきました。

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