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一青窈「2人で楽しんだ」妊娠8カ月、とともに踊り、ともに歌う

5/1(月) 12:50配信

MusicVoice

<TOKYO FM アースデーライブ2017>一青窈

 4月22日、東京国際フォーラム・ホールAでおこなわれた『TOKYO FM アースデーライブ2017~We Love Music,We Love the Earth~』イベントの大詰め、ラストステージに登場したのは一青窈。

 ピアノの独奏に絡むように、エスニックなデザインの布地でできたドレスで登場した彼女は、代表曲の「もらい泣き」からスタート。ラテンのリズムアレンジにて披露されたこの曲で、踊るようにステージを動き回り、そしてその歌のメロディを奏でる彼女。

 現在2人目の子を身ごもり、妊娠8カ月目に突入したという彼女だが、ステージ後に「2人で楽しんだ」と語ったとおり、楽し気なパフォーマンスを展開した。

 ポップで気持ちが躍動してくるようなCrystal Kay、壮大なスケール感と優しく包み込んでくれるような温かさを感じさせる平原とは対照的に、自身の胸の内の複雑な思いをストレートに表現する一青窈のステージ。

 そんな中でオープニングナンバーに続いた「空音」、そしてラストに披露した代表曲「ハナミズキ」では、優しい歌のメロディとともに、深い思いやりを感じさせる、一青窈の優しさあふれる一面を見せていた。

 「空音」は、彼女の姉が書いた絵本をもとに実写化された映画『ママ、ごはんまだ?』のために書き下ろされた曲で、早くに両親を失った一青窈が、「母役」として自身の大きな支えとなった姉を想い、その詞を描いたという。

 一方ではイギリスのロックバンド・アニマルズのナンバー「朝日のあたる家」のカバーや、かつて2005年に京都祇園甲部歌舞練所でおこなわれた、一夜限りのスペシャルライブのために書き下ろされたという曲「てんてこ舞い」を披露するなど、プレミア感も披露。

 一時もじっとしていない彼女は、時にはステージ最前面、観衆に一番近い位置に座り、観衆と楽しい時を共有したい、そんな気持ちを表し、心からパフォーマンスを楽しんでいるようにも見えた。

 そしてこの日のイベントのラストでは、Crystal Kay、平原綾香、一青窈の3人が出そろい、スペシャルセッションによるマイケル・ジャクソンの曲「Heal the World」のカバーを披露。Crystal Kayが特に強い思い入れを持ち、この日のために選んだというこの楽曲。特にその楽曲構成の特徴もあってか、1コーラスずつ歌うそのスタイルは、世界的なチャリティ・ナンバーとして知られるUSA for Africaの「We are the World」を彷彿させた。

 親しい間柄での共演に「リラックスしてできた」と語った一青窈。そんな3人の共演だからこそのイベントだったためか、それぞれのステージから気持ちが温かくなり、改めて「人を大事にしたくなる」、そんな思いがあふれてくるような感覚をステージ終焉に覚えた。この日のイベントは、そんなひと時だった。(取材・文=桂 伸也)

最終更新:5/1(月) 12:50
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